ポリティシャン2.0 | A View of dogbutt

ポリティシャン2.0

「ポリティシャン2.0」というのはバラク・オバマのキーワード。
とてもスマートでうまいタグラインだと思う。

そもそもはオバマもヒラリーも、どちらもリベラルで先進的で、
おまけにマイノリティで、政治的主張にも支持層にもそれほど差があったわけではなかった。
でも自らを「ポリティシャン2.0」、ヒラリーを「ポリティシャン1.0」と定義することで、
自分は進歩的で革新的でアメリカを変える政治家であり、
ヒラリーは守旧派である、という評価軸を設定し、これを浸透させてしまったわけだ。

「ヒラリーを支持しているのは古くさい価値観に縛られたバカなアメリカ人。
賢明なあなたなら、どっちを支持すべきかもうお分かりですよね」

これをストレートに言ってしまうと、嫌らしいし反発も受けるけど、
「ポリティシャン2.0」というスマートな言い方にくるんで
上のようなメッセージをとても上品に伝えることに成功している。

小泉元首相も同じ手口で郵政民営化反対派を「守旧派」と定義して、
反論の余地を強制的に塞いでしまったけれど、
オバマのようなスマートさはなかった。

いやいや、見事です。

ただ心配なのは、こうも政治マーケティングが成熟してしまうと、
政治家としての資質ではなくマーケティング力で候補者が
決まってしまう傾向が強まってしまうのでは、と。
言うまでもなく、この手法に最も長けていたとされるのはナチスの宣伝局長ゲッベルス。