お久しぶりです。

 

近頃、21時前に寝ることも珍しくなくなってきた、ドッグシッター弘前 三上です。

 

うちの犬が水を飲むと「ケホケホ」とすることが増えてきました。

 

「もしかして水が気管に入って誤嚥してる?」と思ったので、対策としてゼラチンや寒天で水を固めてみたり、トロミ剤で粘度を高めてみました。

結果、どれも効果はありましたが、一番手軽なのはトロミ剤と判明しました。

すでにインスタやFacebookに投稿していますが、ブログにもまとめます。

同じように水を飲んでケホケホしている子には試してみてもいいかもしれません。

誤嚥とは

食べたり飲んだりしたものは、胃に送られます。

 

しかし、なんらかの理由で気管に入ってしまうことを「誤嚥」といい、むせる・咳き込むといった症状が起きます。

誤嚥は肺炎の原因にもなるので注意が必要です。

ヒトの場合、ごく軽度の誤嚥なら、十分に咀嚼する、一口量を減らす、液体にトロミ剤を使うなどで抑えることができるそうです。

ただ、重度の誤嚥になると手術も行われることもあるそう。

ゼラチン、寒天、トロミ剤を試してみた

以前、誤嚥対策にはゼラチンが有効と聞いたことがありました。

家にあったゼラチンを試してみましたが、似た性質がある寒天や介護の現場でよく使われるトロミ剤を購入して、どのくらい効果があるのか、使い勝手はどうかなど、調べてみました。

以下では、それぞれを試してみた結果、どう感じたかなどをまとめています。

ゼラチン

以前、料理に使おうと思って購入しておいた、お菓子用のゼラチンが家にあったので、まずはこちらを試してみました。

 

 

動物の骨や皮などに含まれるコラーゲンを原料にしているので、タンパク質が豊富です。

固まる温度が15~20℃以下なので、冷蔵庫でないと固まりにくいですが、ツルツルとなめらかで、ゼリーやプリンなどにも使用されます。

水(液体)に溶かすときに熱すぎると固まりにくくなるので、熱すぎない温度でふやかして使わなければなりません。

 

水をゼラチンで固めてみた

まず、ゼラチンを表示されている水分量とゼラチン量で固めてみました。

すると、想像していたよりも硬めにゼリーができました。

細かくするのに、少し手間だったり、ある程度の大きさのままだと、口の中に入っていかないことがわかりました。

表示よりも少しゆるめにゼラチンを溶かしてみても、誤嚥は起きないようです。
(少なくともうちの子の場合)

 

 

通常よりも柔らかいゼリーができるので、細かくしたりするのが簡単になりますし、同じ量のゼラチンでも、より多くのゼリーを作ることができます。

ただ、お湯を用意して、冷やし固めるために時間がかかるので少し面倒です。

寒天

ゼラチンで問題ないなら、寒天ではどうか、試してみました。

 

 

寒天は30~35℃以下で固まるので、冷蔵庫に入れなくてもOK。

食物繊維が豊富で食べごたえがありますが、弾力が少ないです。

変形しにくいので、食道を通過できなかったり、細かい粒が残ることがあり、嚥下障害が強い場合はオススメできないようです。

水を寒天で固めてみた

こちらも、スーパーなどのお菓子コーナーに売っている、寒天を表示通りに水に溶かしてみました。

 

 

想像していたよりも硬めに仕上がったように感じます。

また、ゼラチンのときは、スプーンなどで潰して細かくすることができました。

しかし、寒天の場合は、スプーンで潰そうとしても逃げるように滑ります。

潰すことができないため、スプーンで切るように細かくしましたが、このときも滑るので、細かくするのに時間がかかります。

素手で細かくしたほうが確実で簡単です。

室温でも固まるので作りやすいですが、喉に詰まりやすいとされているので、誤嚥がひどいなら使わないようがいいでしょう。

ただ、ゼラチンも寒天も食べていて満足感があるので、「ごはんのかさ増し」という面では役に立ちそうです。

「お腹すいた~」と頻繁に催促してきても、1日分のごはんの量は増やせないですよね。

そんなときに、少量のごはんに、ゼラチンや寒天で固めたお水を混ぜて食べさせると、ボリューム感がでて、いいかもしれません。

水に溶かすだけなら、カロリーや栄養もそれほど増えないのもいいですね。

トロミ剤

「トロミ剤」とは、水などの液体に混ぜるだけでトロミがつく商品。

 

 

最終的に、誤嚥を防ぎながら水分補給させたいなら、これがいいのではないかと感じました。

理由としては

  • 簡単
  • 安い
  • 手軽
  • トロミの調整ができる

などが挙げられます。


まず、トロミ剤はドラッグストアなどの介護コーナーで販売していることが多く、手に入りやすいです。

価格はある程度の幅がありますが、私が購入したのは25包で800円ほどのもの。

水に入れて30秒ほど混ぜるだけでトロミがつくので、すぐに作ることができます。

もしもトロミが足りなかったり、つきすぎても、あとから調整できるので、一番失敗しにくいといえるかもしれません。

ゼラチンや寒天とは違い、完全に液状です。

ちなみに、トロミをつけるなら、「片栗粉でもいいかも?」と考えましたが、試していません。

なぜなら、口をつけてしまうと、水の状態に戻りやすくなってしまうからです。

 

例えば、中華丼を食べていると、途中でシャバシャバになったことはありませんか?

食べているうちに、唾液に含まれる酵素が片栗粉のデンプンを分解してしまうからです。

つまり、一度でも口をつけてしまうと、片栗粉によるトロミが分解されて、普通の水に近くなってしまいます。

 

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5/31追記

調べてみると、犬の唾液にはアミラーゼが含まれていないとされているページを見つけました。

 

まだ試していませんが、もしかしたら片栗粉を使ってもトロミが持続するかもしれません。

 

 

 

水にトロミをつけてみた

片栗粉とは違い、トロミ剤は分解されない(?少なくとも半日程度は問題なし)です。

といっても、少し面倒なこともありました。

それは、水を換えるたびに、トロミ剤を量るのが面倒という問題。

先日購入した「トロミアップ パーフェクト」は水100mlに対して、トロミ剤を入れる量でトロミ具合を調整します。

水は計量カップで量ることができますがトロミ剤は1包3g入っています。

ケチャップ状にするなら、1包入れてしまえばいいですが、フレンチドレッシング状・とんかつソース状にするなら、1g・2gと出すのが大変です。

 

 

うちには、0.1g単位で表示するはかりがないため、「2g」と表示されていても「2,0g」なのか「2.9g」なのか判断がつきません。

 

そのため、慎重にトロミ剤を出すので時間がかかり、億劫になっていました。

 

今ではペットボトルを活用することで解決しています。

空のペットボトルに300mlの水とトロミアップを1包入れることで、フレンチドレッシング状のトロミを簡単に作ることができます。

ある程度の量をまとめて作ることができますし、振って混ぜるのも、保管も簡単です。

 

まとめ

水を飲んで咳をする犬には、トロミ剤でトロミをつけるのが一番手軽。

 

ゼラチンや寒天でも効果はありますが、時間やコスト、喉につまらせる可能性を考えると、あまりオススメできません。

ただし、細かくした上で、ごはんに入れて、かさ増しをするのは良さそう。

 

ご縁が疑われる症状があるなら、(できればかかりつけの獣医さんに相談した上で)上記の内容を試してみてください。

参考サイト

「日本気管食道科学会」HP

「e健康ショップ」HP

 

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