なぜ、ネコにフィラリア予防が必要?気になる方は獣医さんに相談を
犬と暮らしている多くの飼い主さんがしているフィラリア予防。
実はネコにもフィラリア予防するのが望ましいとご存じでしたか?
実際に発症したり、フィラリア症と診断される子は少ないので、多くのネコ飼い主さんは対策をしていないかもしれません。
ですが、いちどフィラリアに寄生されてしまうと、治療が難しく、突然死の可能性もあります。
青森県のフィラリア予防は終わりの時期に近づいてきましたが、気になる飼い主さんは動物病院に相談されてみてはいかかでしょうか?
なお、この記事はインターネット検索したものを基にした情報が多く含まれています。
情報が誤っていたり、古い場合も考えられるため、最終的には獣医さんに確認をとってもらえたらと思います。
目次
フィラリアとは?犬糸状虫とも呼ばれる寄生虫
フィラリアはどうやって増え、ネコに寄生する?
フィラリアがネコに寄生した場合の症状は?
フィラリアはヒトにも寄生する
フィラリアを予防するには?定期的な予防薬が必須
寄生されているかどうかはさまざまな検査で診断する
1.フィラリア抗原検査
2.ミクロフィラリア検査
3.レントゲン検査
4.エコー検査
治療・対策
まとめ
参考サイト・論文
フィラリアとは?犬糸状虫とも呼ばれる寄生虫
「フィラリア」とは一般的に「犬糸状虫」(いぬしじょうちゅう)と呼ばれる寄生虫を指します。
動物の体内に入った幼虫の時点では1㎜程度ですが、15~30cmの糸状の成虫になることがあり、さまざまな症状を発症させます。
摘出した犬糸状虫(「猫における犬糸状虫感染症の1例」より)
フィラリアはどうやって増え、ネコに寄生する?
- すでに寄生されている動物の血液を蚊が吸血
- フィラリアの幼虫が蚊に寄生
- 寄生された蚊がさらに吸血
- 寄生されていない動物に幼虫が移動・寄生される
- 幼虫が動物の体内で成長・寄生能力獲得
- 寄生される動物がさらに増える
ネコに寄生した幼虫は筋肉や皮下組織に2,3か月とどまった後、血管から肺や心臓に寄生場所を移ろうとします。
ですが、ほとんどは免疫反応によって寄生を防ぐことができます。
フィラリアは犬に寄生するために、犬の免疫を突破できる身体・能力を持っていますが、ネコの免疫反応は突破しにくいからです。
しかし、必ずしもネコの免疫反応で防げるわけではなく、ネコ1に対して1~3匹程度の成虫フィラリアに2.3年寄生される可能性があります。
日本におけるネコへのフィラリア寄生率は家ネコで3~5.2%、野良ネコで0.5~9.5%といった報告例があります。
確率でいえば一緒に暮らしているネコがフィラリアに寄生される確率は低いですが、0ではないので注意が必要です。
フィラリアがネコに寄生した場合の症状は?
フィラリアがネコの肺や心臓に寄生した場合の主な症状として、以下のものがあります。
- 咳
- 呼吸が速くなる
- 呼吸困難
- 嘔吐
- 元気がなくなる
- 体重減少
レントゲンを撮ると、肺に炎症などの異常が見つかりますが、肺炎や喘息に似ているとのこと。
まずは可能性の高いそちらの治療が優先して行われることが多いようです。
仮にネコがフィラリアに寄生されたとしても約30%ほどは無症状といわれています。
しかし、寿命を迎えた少数の成虫が血流によって流され、肺や心臓の血管を詰まらせることで突然死してしまうことがあります。
フィラリアはヒトにも寄生する
夏になると多くの人が蚊に刺されないように対策をしていると思いますが、1シーズンに何度かは刺されてしまうはずです。
実は、フィラリアはヒトにも寄生するので注意が必要。
ほとんどの寄生は免疫反応によって防ぐことができますし、無症状の人も多いです。
しかし、皮膚や臓器にしこりができたり、健康診断で肺に影が見つかり、肺の腫瘍と診断されたり、呼吸器症状が起きることもあります。
防ぐためには、第一に蚊に刺されないようにすること、次に、犬ネコのフィラリア予防をすることが大切です。
フィラリアを予防するには?定期的な予防薬が必須
ネコに対するフィラリア症は検査が難しく、治療方法も確立されていません。
よって、フィラリア予防が大切です。
「完全に室内で暮らしているから」
「蚊対策をしているから」
としても、フィラリアを完全に予防することは難しいので、リスクを下げるために予防薬を使用します。
「予防薬」といっても、実際は寄生したフィラリアの幼虫に対して、定期的に使用することで駆虫する薬です。
蚊やフィラリアが活動する時期、定期的に(多くが月1回)使用することで寄生した幼虫を減らします。
フィラリアは一定温度以上で活動を行うので、北海道なら投薬期間が短く、沖縄は年中必要です。
投薬期間は地域によって異なるので、フィラリア予防薬を処方してくれる獣医さんに相談してみてください。
投薬を飼い主さんの独断で中止してしまうと、フィラリアが成長して予防薬が効かなくなることがあります。
獣医さんの指示に従って投薬してください。
寄生されているかどうかはさまざまな検査で診断する
フィラリアに寄生されているかどうかの検査は基本的に犬でもネコでも変わらないようです。
ただし、フィラリアはネコに寄生しにくいため陽性が出にくく、発見されない可能性が高いとのこと。
1.フィラリア抗原検査
血液を採取してメスのフィラリア成虫に対して免疫が反応するかどうかの検査です。
オスや幼虫しかいない場合は陰性となります。
2.ミクロフィラリア検査
「ミクロフィラリア」とはフィラリアの幼虫を指し、血中に幼虫がいるかどうか調べます。 寄生していたとしても、採取した血液にいないことも多いため、検出率は低いと考えられているようです。
3.レントゲン検査
フィラリアそのものを見つけることができませんが、どこが原因で発症しているか診断するためのヒントになるそうです。
4.エコー検査
エコーで心臓を直接診るので、心臓にいる成虫を見つけやすい検査といわれています。
しかし、ネコに寄生したフィラリアは肺に寄生して問題を起こすことが多いようですが、エコー検査では心臓しか診れないのが難点です。
エコー検査画像(「猫における犬糸状虫感染症の1例」より)
治療・対策
犬の場合、フィラリアの成虫に寄生されても駆虫薬を使用したり、手術で取り除くことが可能です。
しかし、ネコの場合は駆虫薬を使用することで成虫が血管に詰まったり、心臓が小さいので手術が難しいとのこと。
フィラリアがネコに寄生していることが確認されたら、症状を悪化させないための治療がはじまります。
第一に、フィラリアを増やさないために予防薬が、次に実際に起きている咳などの症状を抑える治療が行われることが多いそう。
ただし、これもあくまで一例であって、担当する獣医さんや飼い主さんの意向で治療方針が決まると思います。
フィラリアの摘出手術画像(「猫における犬糸状虫感染症の1例」より)
寄生された期間が短くても一生治療が必要なケースもあるそうなので、早い段階でフィラリア予防薬を使用したほうが望ましいといえるでしょう。
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まとめ
あまり一般的ではありませんが、ネコもフィラリアに寄生されます。
発見も治療も難しいため、獣医さんの指示に従ってください。
最後に、この記事の情報には誤りや古い情報が記載されている可能性がありますのでお気をつけください。
参考サイト・論文
猫のフィラリア症|猫の寄生虫対策|ノミダニフィラリア.com
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