皮膚のオハナシ② | DOG POOL スタッフブログ

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DOG POOLスタッフたちが綴るよもやまバナシ


こんにちは。
スキンケアに取り組むサロン、DOGPOOLです。

先月、店長@オーナーと参加した
動物スキンケアのセミナーで聞いたハナシです。

スキンケアという分野ですが、実はまだ獣医療では確立されておらず
その為、大学で教わる事もないそうです。

だから、お客様から聞くかかりつけの動物病院の獣医師さんが

どうも詳しく知らないようだ、、、、とか、

獣医師によっては言うことが違うのは何故???というのが

多々あるのは、それが理由なんだなぁ~~と腑に落ちた次第です。

(特に感じるのは、保湿軽視です。)


医学の分野でもスキンケア(美容皮膚科)という学問が

確立されたのは、最近のことであって、

美容皮膚科はなかなか学問として認めらることなく、

軽視されていたそうです。

 
しかし今では、美容皮膚科は

皮膚病の治療・維持管理に欠かせないものとなっています。


そして2016年に初めて獣医学会でも

【スキンケア】というトピックが上がったそうです。


こういったハナシが頭に強く残っているのは

何度も何度も数え切れない程の歯がゆさを味わってきたからです。


もうずっと前から【スキンケア】という感覚が

私たちの中では確立していて

【保湿】がどれだけ重要か、

薬用シャンプーだけの使用を続けることで、

別のトラブルを招くこともあり、だから、

シャンプー剤選びがどれほど肝心であるかを飼い主さんに訴えても

【獣医さん】の指示を盲信して、聞く耳を持っていただけない・・・・

こんなことは日常茶飯事でしたから、

獣医療の中で、ようやく【スキンケア】という言葉が

認知され始めたというハナシがとても嬉しかったです。


動物でも“スキンケア(美容皮膚科)”という分野が確立していくことを

心から願っています。


確立、進歩の流れに乗って、これからも学び続けていきたいです。


では、今日の本題です。


カサカサ皮膚やベタベタ皮膚、

フケや、赤みや湿疹や痒み等々、皮膚が健康状態でない場合に

共通しているのが、皮膚のターンオーバーの乱れです。


正常な皮膚では、ニンゲンの場合ターンオーバー(新陳代謝)が28日

犬の場合は21日です。


ヒトのスキンケアでもターンオーバーという言葉はよく聞きますね。

お肌の乱れはターンオーバーの乱れだと。


ヒトも犬も、

トラブルが発生している皮膚のターンオーバーの周期は

極端に短くなっています。


画像を探してお借りしたものを貼りますね。




ヒトも犬も一定の周期で皮膚が生まれ変わっていくのですが、

表皮の1番外側の角質層まで移動してくると

自然に垢となって剥がれ落ちていきます。


正常な皮膚のイラストを見ると、

角質が乱れや隙間なく敷き詰められた屋根瓦のような役目を発揮し

中からの水分の蒸発や、外から受ける刺激から肌を守っています。


しかし、ターンオーバーの周期が短くなってしまうと、

角質が未成熟なまま剥がれ落ちていきますので

角質は、大きさが不揃いで並びにも乱れがあり、

堅牢な屋根瓦とは程遠い状態です。


未成熟なまま、早い周期で剥がれ落ちる角質が、

よく目にする【フケ】というものです。


隙間だらけの角質層。

水分はどんどん蒸発してカサカサ乾燥肌です。


どんどんどんどん蒸発していくと、乾燥を防ごうとして

皮脂が過剰になり、ベタベタ肌になっていきます。


皮脂は皮膚をコーティングする天然クリームの役目があり、

乾燥を防ぎ刺激から守ってくれるものです。


ですが過剰になると皮膚がベタベタしてきます。


カサカサ肌もベタベタ肌も【皮膚が乾燥している】のです。

乾燥の原因はターンオーバーの周期の乱れです。


ではなぜターンオーバーの周期が短くなってしまうのか?

次回はそれについておハナシします。


自宅ですぐに出来るスキンケア。


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