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【コラム】新売買システム「アローヘッド」とは


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【コラム】新売買システム「アローヘッド」とは




4日から稼働した東京証券取引所の新売買システム「アローヘッド」は、
トラブルなく無事稼働しているようです。



証のシステムの全面刷新は約10年ぶり。東証は既に130億円を投資し、
今後5年間でさらに170億円を投じる計画だそうです。



株取引で、売買注文を出した証券会社に、取引所が注文を受けたことを
通知するのにかかる時間が「処理時間」ですが、東証の従来のシステムでは、
この処理に2~3秒かかっていた。しかしアローヘッドは従来の
400~600倍の高速で処理でき、処理時間は5ミリ秒(1ミリ秒=
1000分の1秒)で済むようになりました。



こうして見ると過ごそうですが、実はようやく、海外の主要取引所並みの
高速処理が可能になったになったにすぎません。
今までが貧弱だっただけのことです。


では実際にトレードする場合の注意点はというと、動きが速いことから
ザラ場中の成り行き注文は慎重に行った方がいいかもしれません。


これまで約3─4秒かかっていた約定が、0.04ミリ秒以下に
なるわけですから、あっという間にストップ高・ストップ安がついて
しまうことになります。思わぬ高値・安値で売買してしまうおそれもある
ということです。



また『板』を読んでのディーリングは衰退しそうです。
短期の取引手法を得意とする一部のデイトレーダーは円に何枚注文が
入ってるのか個別銘柄などの板情報を見て、例えば101円で買って
102円で売ることを繰り返し利益を上げます。



アローヘッドでは、これまでの100倍というスピードで約定されてしまう
ため、買おうと思った次の瞬間には売り注文がなかったという事態
が容易に起きうり、人間の目では追えない速さで取引されていきます。



今後は、コンピューターのプログラムで自動売買するアルゴリズム取引や短時間
に大量の注文を出すハイ・フリークエンシー・トレーディング(HFT)などの
システム売買の活発化が予想され、反射神経に頼るような投資スタイルは
不利になりそうです。


実際にアメリカでは米国証券取引所のスピードが格段に上昇して行った
2001年以降は個人投資家にデイトレーディングの方法を教える学校が
ほとんど無くなったそうです。



もちろんいい面もあります。


取引高速化に伴って、より小口の取引が多数入るようになったため、
流動性の増加が期待されます。


ニューヨーク証券取引所では1990年代の終わりごろは1日50─60万件
だった取引件数が、20倍近くまで増えています。


流動性が増加すれば個人投資家にとっても取引がしやすくなり、
大口取引によるマーケットインパクトが減ることも、個人にとっては
メリットの1ついえるでしょう。




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