ゆみさんは、ゆみさん。ひとつ年上のお姉さん。すらっと細身のちょっとヤンネエっぽいきれいな人だったと思う。同じ中学校ということのほかに接点のないゆみさんが突然告白してくれた。でも、多分まだゆみちゃんと文通していた頃だった。相手のことも何も知らなかったから、何度かの手紙か何かのやり取りの中でお断りしたのだと思う。たいへんありがたい話なのに、「ふたまた」はいけないっと真面目に考えたのだろう。中学生の頃、卓球部で三年間頑張ったが、主にBリーグ(いわゆる二軍)にいてAリーグ(一軍)に上がっても短期間。またすぐBリーグに転落という繰り返しで、陽の目を見ることはなかった。ただ、当時人気のあったアイドルっぽいバンドのボーカルに似ていると言われたことがある。もしかしたら、ゆみちゃんも、ゆみさんも、その人のファンだったのかもしれない。僕のモテ期、14歳で終了。