オーケストラは指揮者のインスピレーションの中で音楽してる。そのインスピレーションに逆らうことは結局のところ音楽の雑味にしかならない。
タイミング然りテンポ感然り。
オーケストラのインスピレーションを取り込んで自分のインスピレーションとして発することができる素晴らしい指揮者をいるが、往々にして世界レベルの舞台に立っている。理解に苦しまれる状況にいる必要がない。
先月末に体験した世界最高水準のオペラで演奏して、まざまざと見せつけられた。演奏してるこっちが幸福になってしまう音楽の集合体。おのずと能力が引き上げられ、全ての音が周りと一体になり音楽として成立していく。それが伝統。
とにかく悩みがない。悩む必要がない。最高水準にまとめられているのだから。最高水準以外は疑問に上がらないし、最高水準のものは全て成立する。
やはり伝統芸能なんだ。全ての最初の音からオペラの世界に引き込まれる作品の世界観を持ったサウンド。音楽そのものが脈を打ち始め、一つの生き物として存在を確かに確認できる。その脈動を感じていれば演奏は自然と成り立っていく。
ただ一言、感動的。