摂食障害になると、治そうとしてさえ何で食べるのが恐いのか


母は気持ちや気合いの問題だけ…だと思っていたようでした。

でも色々聞かれたので、心のことは置いといて、体から来る恐さの話をしました。



「あんなに痩せていて、体つらくないのかしら?それでも食べれないの?」


「辛いのには途中までは気付かないかも。でも、いつかは気付くし、治りたいと思うはずだよ。」


「それでも、やっぱり食べるのは難しいの?」




「・・・じゃあね、お母さんのところに来る、そのお客さんが、もしフックラして来たら、もう治った!ってホッとする?」



「うん。そうね。」



「その辺がもしかしたら、勘違いされてる事なのかも。」



「なんで?違うの?」



「飢餓の状態は、体が回復するまでしばらく消えなくてね。それまでは食べ出すと止まらなかったりする不安が続くんだよ。それを皆感じているから、食べ始めるのが恐いって思うんじゃないかな。感覚としては、一生つづく感じがしたよ。」



「あんまり、想像できないんだけど・・・うさぎの場合はどんなだったの?」



「私の場合は過食嘔吐っていうのだったけどね、嘔吐を止めてから、満腹感がなかったよ。食べても食べても満たされなくて、自分がサイクロン掃除機になったみたいだった。。頭がキリキリして食べずにいられなかったりね、止まらなかったんだ。だから、目の前にあるものは全部食べてたかな。それが~くらい続いたよ。」



「え~っ!、人間そんなことがあるの?お腹がおかしくなっちゃうじゃない。」



「あるんだよ。それが摂食障害だもん。だから自分がどん②膨らむ気がしたよ。」

「お母さんだったら、そういう状態がずっと続く気がしたら恐くならない?」



「そうね、そんな風になったら恐くて食べられないかも。」

「でも…じゃあどうやってご飯食べてたの?!」



「色々工夫して。人にも助けてもらったり。はじめは全く食べられなかったり、食べるの止まらなかったり、普通が難しいからね。」



「摂食障害って…そんな大変なんだ。じゃあ見た目で判断できないわね。」



「うん。たぶん見た目は普通の人の方がずっと多いと思う。私も、ずっと見た目じゃ分からなかったでしょ?」




「そういえば、一時期ちょっと太ったかなぁ…くらいだった。」




・・・そんなような感じでかなり簡単に話したけど、まぁ何となく想像してみたようです。

それから当時の心のことも聞かれたりしました。