子育て中のイトコが、2・3ヵ月に一回くらい深夜に電話をして来ます。


いろんなことを素直に話せる相手です。本当に子育て話はおもしろくて(本人は愚痴らしいけど)自分も親子関係についての思いを話したことがありました。


イトコは
なんで お母さんはそんなふうになっちゃったんだろうね?と不思議そうでした。


でも、たぶん自分がしたことって分かっているし、考えるのが恐いんじゃない?。うち来るとちびっ子達見て、なんか寂しそうな時あるんだよね。。と。




わたしは
母が色んなことに気付くと、きっと苦しいこともあるかもしれない、それは良いことなんだろうか?


母が変わってきた時期、逆にそう思ったこともありました。


母は、子供に対してだけでなく、近くに住む両親からもある意味逃げて何もしなかったからです。介護も病気になった時も、何もしないまま二人は亡くなっていました。

親子関係は数珠つながり。。そんなことにもリアルに気付いても、死だけは取り返しのつかないことです。



それで、自分の周りの母くらいの歳の人たちに、そんなことを聞いてみたことがありました。


そうしたら
「きっと自分の親に対しての後悔より、子に対しての後悔の方が辛いものだよ。」と教えてくれました。


それに良い悪いではなく、事実は事実でしかないことでした。


両親と定期的に外で会い始めてから2年くらいして、突然母が


「自分がうさぎにして来たことを考えるのが恐い」

と言いだしました。


「お母さんは、私たち兄弟にどう接していたか何か思い出せる?」と聞いてみましたが



答えは「・・・・」。
飲酒していたから驚く位記憶はなかったんです。


それ以後、母は空白を聞きたくないような、聞かなければならないような、そんな心境に入ったようでした。




母の心の準備。
長かったけど、話す時が来たのかな?と感じました。


少しだけ
自分や妹や弟の当時の様子を両親に話しました。


冷静にそんな話をしたのは初めてのことでした。同じく飲酒していた父にも定かな記憶はなく、なんとなく生きてきたようで、母達は時間を失ったのです。


何もかも覚えているのは私だけで、それだけに無視されて来たのですが、妹が心配でならないのは、私の心に幼い妹の様子や自傷が強く残っていたからのようでした。

その日、その時のことを伝えると、ずっと妹を心配してきた気持ちが不思議なくらい落ち着きました。理屈ではなく。



見ようとすれば、見れて、
聞こうとすれば、すぐに聞けたこと。

こんなにも人間、身近な人の思いを無視し続けられるのかと自分の身近ながら驚きますが、



とんでもないことをしてしまったのかもしれない


母は初めて思ったようでした。