いろんな気持ちを越えて

嘔吐や摂食障害から抜け出したいと心から思ったとき、ひとりだけでも身近に助けがあれば…


色んなところで苦しそうな方をみて、よく勝手にそう思ったことがあります。


私自身は、嘔吐の続いた果ては、気の狂いそうな空腹感でした。向き合ったらそれに任せて自然に食べればいいというモノでもなく。落ち着くまで1年かかり、たったひとりでは抜け出せませんでした。食の安定にも心身の回復にもさらに時間がいりました。




学校も就職も投げ出して、お母さんと起きている間中一緒にいて、

ごはんと気晴らしの運動だけを半年、1年・・・続けて過食嘔吐から抜け出した

以前摂食障害のサイトで、そんなふうに話してくれた女の子がいました。そのとき

なんだ、やっぱり。
簡単な答えがここにあるじゃない…と思いました。


何をどう食べたから、抜け出せたとかじゃなく、


彼女のお母さんが、彼女の話すことをリアルに受け止めて、何もかも休ませ、ずっと一緒にいるべきだろう…と思い

彼女も素直に休み、頑張ろう…と思っただけでした。

望めばそんな環境が手に入る方はどうか早く休んで欲しいです。



でも、一方では向き合おうとしても身近に

話せる雰囲気自体ない


いまさら…みたいに、理解されない


何度か話しても、聞き流される

生活を自分で心配しなきゃならない

人がいる。
何の違いなんだろう?って思いました。


理不尽というのとも違う。

本人が食べりゃあいいだけ。大したことない…本人も含めそう思ってるのかもしれません。

何か方法ってないのかな?
単純に思ったりしました。



摂食障害以外にもそういうことはあって、


自分もそれを味わいました。



正直休みたい
働けない
この先どうやれば生きて行けるの


素直な気持ちをようやく探っても、救いがない。だから治すことを考えることにしました。





でも私の周りの理解がガラッと変わった出来事がありました。


以前書いた伯母が動いてくれたのです。


はじめは、伯母も私の体の症状を聴いてくれても、そのままには信じてくれませんでした。それでも、きいてくれるだけで有り難かったんです。



でも、いつものように会った日、
「昨日図書館で、こんな本を読んだの。私はうさぎの言うことを今まで理解しようとしないで、傷つけていたのかもしれないと思ったのよ。」
と言ってきました。


伯母は、病の名前すら10年以上解らず難病で苦しんだ女の人の本を読んだようです。


そこには、ありのままの言葉で信じてもらえないれない、怠けていると誤解される

そんなことが何より苦しかったと書いてあり、伯母はそれを読んで私を思い出してくれたようでした。



それから、伯母はすぐにインターネットや本でいろいろ調べて、私の症状にアメリカでは名前がついていることを調べあげて来ました。私はネット検索は恐くて、していませんでした。


MPD症候群…?ただの医療ミスの後遺症だと思っていたのに、名前があったらしい、なにか病気みたい。。



でもそこには自分が今まで訴えて来た症状がそのまま印刷されてあって「本当だ、わたしのことだ」と思いました。進めて来た治療も合致していました。



その日、身内にたった一人でも本当のことを理解してもらえた気がして本当に嬉しかったです。



伯母は、その次の日 私の両親にもその資料を持って説明しに行ってくれました。



どうやら本当に大変だったらしい…十年近く経ってましたが、両親も何かしらの名前がついて初めて思ったようでした。



それだけで、どれくらい心が軽くなったか知れません。


ことばをそのままに聞く…たった数日・数時間・調べてみる、それだけのこと。やっぱり、それ位はするべきだと思います。



そのとき
家族でも当人でもない、第三者から話したり、理解をうながすことは、やっぱりとても効果があるんだ、と感じました。



あんなに言ってもダメだったのに、あっさり理解が変わった出来事でした。



どうして精神科の先生は、そんなふうに摂食障害の家族に理解をうながしてくれないんだろう…

先生は頭でしか理解できてないから?
余計なお世話だから?
医者の範中じゃないから?

素人考えに、そう思ったこともありました。


摂食障害から抜けるとき、話し合いや環境づくりは大事な気がしたから。


そんな「段取り屋」みたいな冷静な人がいれば良いのに。と思ったり。


私自身、自分のことを説明してくれる説得力のある他人…を凄く求めていた気がします。それをしてくれたのが伯母でした。


回復者で実際そういう活動をされてる方を見つけて、感動しました。きっと先生にはない説得力を持っているんだろうな。尊敬します。



なんか・・・長くそんなことを考えていました。読んでくださった方ありがとうございます☆