一般に燃料添加剤と言うと「効果があればしめたもの」位の感覚しか無いのが普通だと思います。 また、趣味性の高いもので、本当に必要だと思っておられる方は非常に少ないと思います。 しかし最近の機械側の技術進歩で、従来では影響の無かった程度のデポジット(カーボン状のもの)が、吸気バルブや燃焼室内に形成される事で、エンジンのパフォーマンスに大きく影響する事は、一部のマニアぐらいしか理解されていません。 従来はあまり本業について突っ込んだ説明をするのは控えてきました。 ところが、最近GA-01を使用された方から何で、体感できるほど効果があるのか説明を求められる事が多々あり、ホームページに載せるだけでは不十分なのかなと思って非常に簡単な説明をしてみようと思います。


不具合には、大きく別けて、吸気系統のデポジット主に吸気バルブのデポジット:IVD・燃料噴射ノズルのデポジット::FID Fuel Injector Depositeそして燃焼室内部のデポジット:CCD=Combustion Chamber Depositeに分類されます。 さて、別に吸気のバルブが汚れたって、なんでエンジン性能に影響するんだと思うでしょうけど、結構影響するんです。 


それでは、今日はIVDはどのようにエンジン性能に影響するかです。


 吸気バルブのちょうど軸とお皿の部分には一般のガソリンエンジンでは、吸気配管途中に取り付けられたインジェクターから、このバルブのお皿の部分に向かってガソリンが噴霧されます。 最近のエンジン制御では、エンジンの回転数、水温・排気温度・排気中の酸素濃度・ギアの位置・アクセルの位置及び変化率・吸気温度等の様々なファクターから非常に正確な量のガソリンが噴霧されています。 通常エンジンが冷えている時には、やや濃い目のガソリンが噴射され、点火プラグで着火しやすくします。 その後エンジンが温まればバルブも熱くなり、インジェクターから噴霧されたガソリンの重たい成分は気化しきれずにバルブのお皿の部分に当たりますが、熱で一瞬の間に気化します。 ところが、お皿の部分にカーボン状のデポジットが形成されると、デポジットは断熱材のような効果とスポンジのようなガソリンを吸い取る作用が発生してしまいます。  つまりエンジンが十分に温まっていないと、バルブにぶつかってもデポジットがあるため表面は十分に温まっていないので直ぐに気化しません。 同時にデポジットは一瞬ガソリンを吸い込み一瞬遅れて気化します。 ところが、この僅かな気化遅れは、エンジンに吸い込まれた混合気の比率を微妙に影響を与えるばかりか、濃度分布にも影響を与えてしまいます。 こうなるとコンピューターは、このずれをO2センサーの値から補正しようとしますがエンジンが完全に温まるまでは、完全にはコントロールできない結果になります。 さらに、ひどいデポジットになると、吸気の流れにも影響を及ぼして、高回転では出力も燃費も悪化させます。


では、これは実際にはどのような症状となって感じるのいでしょうか? 簡単にまとめれば、


1.冷間時のアイドリングが安定しない。

2.冷間時に加速しようとすると、エンジンが一瞬もたつく。 ひどい場合は、運転者はアクセルを踏んだのに、車が一瞬加速をためらう為前につんのめるような感覚がでる。

3.燃費が少し悪くなる。


燃費にも微妙に影響するのは、上記の場合にどうしてもアクセルは普段より踏み込む事に起因します。 同時に混合気が均質では無いために燃焼も安定せず、結果として燃費に影響してくるわけです。


運転性だけに留まらず、排ガスも


1.CO、HCが増加する

2.ナノサイズのPMも増える場合がある。


この様に僅かな汚れも最新のエンジンには敏感に影響を与えます。 しかし、徐々についてくるので、急に変化があれば誰でも気が付きますが通常は気が付きません。 でももし、1や2の症状がでていたら、特に冬場に感じるようになったらバルブが汚れていると思って間違いありません。


 業界では、この汚れのつきやすさや、除去する性能があるかどうかをBMWの1.8Lエンジンで評価します。 でも現在はこの古いエンジンは、市場に殆んど無いので余り使われていません。 でも非常に厳しい試験なんです。 でも多くの添加剤でこれを取り除く事は可能です。 しかし、市販のもの全てが効果があるとは限りません。 中身に何が使われていると記載の無いものや単に石油系溶剤とあるものは疑問です。 何故なら、業界ではIVDを除去できる化合物は、3種しかないのです。 しかもそれぞれには特徴があります。 (詳しくはGA-01 のHPで。)


さて、IVDを取り除くと燃費も改善されます。 でもIVDだけ取り除いても十分な効果は得られません。


次回はFIDについてす。