ペンディングにしていた、NOxの有害性(あえて有毒性とはしません。)について触れてみようと思います。



 NOxとは、窒素酸化物の総称で、一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)、亜酸化二窒素(一酸化二窒素)(N2O)、三酸化二窒素(N2O3)、四酸化二窒素(N2O4,五酸化二窒素(N2O5)等があります。


 一般には、大気中で物質が燃焼する時に発生するものだけではなく、自然界でも、落雷や火山の噴火、土壌中の微生物によっても生成されます。 通常排ガス中のNOxは一酸化窒素や二酸化窒素などで、高温·高圧で燃焼することで本来反応しにくい空気中の窒素と酸素が反応して窒素酸化物になる場合と、燃料中の窒素化合物から窒素酸化物となる場合のふた通りがあります。 たとえば、車の排気ガスやボイラー(家庭用調理ガス器具を含む)などから排出される窒素化合物が空気中の窒素から来るもので、石炭が燃焼した場合の窒素化合物は多くが石炭中の窒素化合物に由来すると言われています。

 

 ところで、NOxについてはては、直ぐに悪者扱いされますが、昔歯科医が使用した麻酔ガス笑気はN2Oで形態によっては人に役立っているものもあります。 また、禁煙されている方は、Noxは吸い放題、タバコを吸う時のNOx濃度はかなりの濃度である事はあまり知られていません。 吸い方によってNOx濃度は大きく異なり強く吸えば燃焼温度も上がるため高くなり、ゆっくり吸えば濃度は低くなります。 ある報告によれば、一般の吸い方では70900ppmにもなるとの報告があります。(フィルター通過直後で、実際に肺に入るときには、希釈されています。) これに対しEuro4のディーゼルだと車種によりかなりのバラツキがありますが、40320ppm程度でタバコを吸う時と比べて差がありません。 これは排ガス中のもので、車の後ろにいてもこんな濃度にはなりません。 この濃度なのになんでディーゼル車のNOxをより厳しい値にするのでしょうか? 実際タバコを吸ってNOxによる有毒性で健康を害した方が多数出たなんて事は聞いたことがありません。 では何でこれほどまでにNOxに関して多くが語られるのでしょうか? 一般には

ガソリンの排気ガスは十分きれいで、NOxも低い。ディーゼルはNOxを多く排出する。 だからディーゼルは駄目だ!


なんて発想が蔓延しています。 

でも実はNOxだけが今後の規制の中心にされていることに自体にTL的には問題があると感じています。 それにはNOxが持つ特質とそれに伴う人体や環境に対する影響などを理解すれば自ずと偏った規制であることが理解していただけると思います。 こんな書き方をすると、ディーゼルファンは、直ぐディーゼルを擁護すると言われるかもしれませんが、違います! もう現行の規制値でOKだなんてことは無く、ガソリンもディーゼルも同じように先を見て改善されるべきところはすべきだからです。 TLが共感する多くの技術を持つPSAは、独自のポリシーを持って排気ガス問題に取り組んでいます。 そして特にPeugeotが掲げる理想と同じように、TLもあくまで有害物質ゼロが理想なのですから。


次回何故NOxは嫌われる