











行楽地のような双六小屋.ところ狭しと張り巡らされたテント.
さすが北アルプスという雰囲気に圧倒されつつも,ビールで体の疲れを癒す.
地図を見て,改めて納得する.
ここから槍ヶ岳へのピストンは今の僕の足では現実的ではない.となれば向かうは笠ヶ岳.
日の出とともに歩き出す.
朝露の繊細な様に癒されながら,槍穂の稜線を横目に,登ったり下ったりを繰返す.
笠ヶ岳は大きいというよりドデカイ.歩いても歩いても笠の山頂すら拝めない.
「あれが笠ヶ岳ですか?」と弓折岳を越えたあたりで問いかけ,失笑されてしまった.
「笠ヶ岳はまだまだずーっと先ですよ」
「どこから登って来ましたか?」と会話は続く.
「薬師岳ですね.折立から入りました.6日目です」とやや優越感に浸り答える.
登り下りを繰返し,秩父岩を抜けるとようやく本丸が見えた.
確かにずーっと先だった.笠ヶ岳はドデカイね.