夏スクーリングの最後は「彫塑Ⅱ」を受講しました。
①「静けさや岩にしみ入るセミの声」 芭蕉
or
②「物おもへば沢の蛍も我が身よりあくがれいづる魂(たま)かとぞみる」 泉式部
のどちらかを形にするというもの。
まず、初日はほぼ一日、芭蕉の俳句と和泉式部の歌についての講義。とっても眠くて眠くて目が半分閉じかけたところ「眠いでしょう?寝たい人はどうぞ寝てください」と、講師の声。机にうっつぷして堂々と寝ている人もいました(^^;)。
最初は俳句や歌をただ表現するものと思っていたら、全く違っていて、芭蕉の俳句は「セミの声がしみ込んだ岩」を最初作り、その後その岩を削って「セミの声」を表現。
和泉式部の歌なら彼女の感情を自分に置き換え、「たましい」を最初作り、その魂を削って「魂が飛び出る」様子を表現するとのこと。
さっぱりわからないながらも20kg分の粘土が配られ、作業に入りました。
手順は
① 陶芸用の粘土を使って形を作ります。
(2日目の授業中、一名がいきなり消えました。と思ったら、芭蕉の気持ちを理解するために芭蕉が句を作った仙台の寺へ飛んで行ってしまったそうで、2日ほどしたらまた帰ってきました
)
② それからそれに2cmの厚さのせっこうを塗りたくって、30分ほど固めてから中の粘土を取り出します。
③ その後、取り出した空洞にまた斥候を流し込みます。
④ 一時間ほどして流した斥候が固まったら、最初に塗った2cmの厚さの斥候部分をノミで割って、更に中の斥候と共に新しく手を加えて形を作り出していきます。
彫塑の授業は6日間立ちっぱなしで椅子もない、と聞いていて恐れていたのですが、椅子はちゃんとあって座れました。が、やはり作業全体が立ってやる作業なので、特にノミ作業に入ってからはとても体力を使います。
途中ノミでトンカンやっているうちに机から斥候がダイビングして床に落ち、突起が4本ほどとれました
すると先生は「良かったですね。突起が取れたがっていたのでしょう」と(^^;)
今回の作業は斥候に込めた魂を取り出す作業のため、先生方はとかく斥候を生き物扱いして、斥候に意思があるかのような表現をします。
この授業はたいての人が「A評価」になります、と初日の講義で先生がおっしゃっていたので、安心して何も考えずにひたすらトンカン斥候を削り続けました。
最終的に出来たものは
このようなものになりました。
講評は別の館の地下で行うため、皆10kg以上はありそうな自分の斥候を抱えて講評会場に移動します。
午後いっぱいかけて、一人ひとりゆっくりと講評が行われました。
私の講評は
・斥候を立体として気づくことができて良かった。
・長い突起はいらないのいのでは?
というようなものでした。
■ 今回の授業のポイントは
・頭の中で考えるのではなく、手から形を作り出しているか?
・立体を意識できているか
というような所だったと思いますが・・・正直どこが評価のポイントとなっているのかよくわかりませんでした。