やってみたその2 勝間さんに会いに行く(前編)
◇著者に会ってみよう
昨日は僕が勝間和代 さんに強く影響を受けてこのブログを作ったことを書きました。
で、そこまで影響を受けた人なら会って話してみたいと思うのが人情です。
もちろん個人的に今の僕が勝間さんに会えるわけはないので、
まずは勝間さんの講演会に参加してみることにしました。
調べてみるとちょうど勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─ についての講演会があると聞き
会場となる八重洲ブックセンターに電話をしてみることに。
すると用意した席は全て埋まっているが、立ち見でもよいなら今からの予約でもOKとのこと。
その場で予約をお願いして15日の講演会を楽しみに待つことにしました。
◇本人登場
そして当日の15日。
実際に、会いに行ってみた。
仕事を定時に上がって、急いで電車に飛び乗り東京駅から早歩きで会場に向う。
僕が会場に着いたのは開演ギリギリだったが100ある席は7割程度しか埋まってなくて、
来なかった人たちの代わりに座ることができた。ラッキー♪
講演会に先立って店員さんから27ページものレジュメを渡される。
27ページって結構な量だけど、これ書店が用意したのかなあ?だとしたらすごいなあ。
だってこの講演会無料なんだよ。
この講演会にお店側はどれだけコストをかけたんだろう。他の人の講演会でもこういうことをやっているのかなあ。
こんなことやって八重洲ブックセンターの経営は大丈夫なのだろうか。
などとハイパー大きなお世話な心配をしてみる。
そして勝間さん登場。
すげー本物だー、テレビとおんなじだー
と子供だって今時もう少しマシなこと言うだろう、というクオリティの感想を持つ。
そして講演会が始まったのだが…
残念だったのは参加者の中で「利益の方程式」を実際に読んだのが全体の3割程度しかいなかったことだ。
そのため勝間さんも本については深く突っ込んだ話ができず、大枠を説明するに留まらざるをえなかったようだ。
僕の印象に残ったのは次の3つ。
(1)三毒の追放
(2)GIVEの基本は裁定取引である
(3)Chabo! の推進
(1)の「三毒」とは仏教用語で「妬み」「怒り」「愚痴」だそうで、この3つを止めるだけですごくツイてくるらしい。
(2)は「相手に何か与える場合は、自分が一番得意で負担のかからないものを与えろ」という意味らしい。
そして(3)なのだが…
◇勝間さんの戦略?
簡単に説明するとChabo!とは「対象本を買うとその売り上げの筆者印税のうち、20%が出版社天引きで難民・災害地域の教育・自立支援をしているNGO(JEN)に寄付される」という勝間さん発案のボランティア活動のこと。
これは僕の推測だけど、勝間さんが今回の講演会を開いた目的は本の宣伝というよりも、
「もっとChabo!の推進を強化したい
」というところにあったのではないかと考えている。
その根拠として
・勝間さんは最近ご自身のブログ で
Chabo!についての記述が多い
・27ページのレジュメのうち8ページ
もChabo!についての説明に使われている
・しかもChabo!についての説明がレジュメの真ん中に来ている
分かりにくいと思いますんで3つ目だけ補足しますね。
もしChabo!についての記述部分をレジュメの最後に持っていくと、
講演の時間配分を間違えた場合に充分に活動内容を説明できない可能性があるわけです。
さりとてこの講演会は 「利益の方程式」についてのものである以上、
テーマと直接関係のない話を最初に持っていくのも難しいわけですね。
だからレジュメの真ん中に持ってきて「利益の方程式」の話を一通りしたら
存分にChabo!について話をする、というのが勝間さんの狙いだと思うのです。
もう一つ、Chabo!の仕組み自体に「ひょっとしてそういうこと?」と思ったことがありました。
それは勝間さん達はChabo!というブランドを作ろうとしているのでは?
ということです。
◇Chabo!の戦略?
Chabo!の活動に参加するには2つの条件があるそうです。
1つ目が「社会貢献に関心が強く、Chabo!の活動にも積極的に参加する」人ということです。
これは理解できます。問題は次です。
2つ目の条件は「過去に単書で10万部以上売り上げた本がある」人です。
これって変じゃないですか?だって少しでもお金をたくさん集めたいんですよ?
10万部なんて条件つけないで、参加者を1人でも増やす方が良いじゃないですか?
なんであえて参加者を制限しようとするんでしょう?
僕はその答えこそが「Chabo!という新しいブランドを作るため」だと思うのです。
どういうことかというと先述した通り、Chabo!は「対象本を買うとその売り上げの筆者印税のうち、20%が出版社天引きで難民・災害地域の教育・自立支援をしているNGO(JEN)に寄付される」活動です。
そしてこれに参加するのは作家さんです。
勝間さんのように本職が別にある方はさておき、一般的に作家さんの主な収入源は筆者印税です。
あまりにも当たり前すぎて案外みんな見落としがちなのは、いくら人助けのためとはいえ普通の人は
見ず知らずの人に自分の収入の2割もあげたくないのです。
そこで2つ目の条件が必要なわけです。
活字離れが指摘されて久しい昨今、10万部売れる本を書くことは容易なことではありません。
だから10万部というのは、その人がベストセラー作家かどうかというおおまかな判断基準になります。
そしてあまりにも出版されている本の数の多さにどれを読んだらいいか選べない人たちにとって、
「よく売れている本」「世間から注目されている本」を買おうと思うのは自然の成り行きです。
Chabo!の参加者たちは全員いわゆるベストセラー作家です。
「この人の書いた本なら絶対に買う!」というプレミア顧客も多数いることでしょうし、
その本が話題となる可能性も高いと思われます。
そうするとどうなるでしょう?
初めは「よく売れる本を書く人たちがに参加している」という認識だったのが徐々に
書店は「Chabo!の本は売れる」
読者は「迷った時はChabo!の本を買えばいい」
と考えるようになるわけです。
つまり世間が「Chabo!=売れている本・良書」と判断するわけです。
こうなると新規顧客獲得コストはグッと下がりますし、顧客数の増加も期待できます。
出版社も安心してその人の本を大々的に宣伝できます。
また、ボランティア活動に参加することは世間からの注目も好感度も上がることが予想されます。
もともと寄付した「印税の20%分」は所得税を払う際に控除されるらしいので、
作家さんにとってChabo!に参加することは金銭的な負担にならないわけです。
それどころか「Chabo!に参加できることは作家にとって1つのステータス」
と考える人も出てくるかもしれません。
そうなったらしめたもの、寄付金もどんどん増えていくことでしょう。
だから2つめの条件が必要なんです。
1万部売れる人4~5人切っても10万部売れる人1人に参加してもらえれば良いわけですし、
何よりブランドづくりのためには売れる本を高確率で書ける人こそが必要なのです。
以上が僕の推測です。
要するに「勝間さんたちはChabo!というシステムにプライシング
を戦略的に作ったのではないか」
と僕は思うわけです。
プライシングとは顧客が何かを購入する際に気持よくお金を支払ってしまう仕組みのことです。
この場合「顧客=参加者」「購入=寄付」なわけです。
あるいは「顧客=読者」「購入=文字通り本を買うこと」とも考えられるし、
「顧客=出版社」「購入=広告に力を入れること」という解釈も可能でしょうか。
そして僕はこの戦略に全面的に賛同します。
僕は「人助けをする時にドライな感覚や損得勘定が全く無いのは危険である」と考えています。
見返りを求めないのがボランティアの基本であることには僕も異論ありませんが、
実際に活動するなら打算や効率という概念は絶対に必要です。
それが無くて気持ちだけで突っ走ると、うまくいかないどころか逆効果になることさえありうると思います。
Chabo!には単に奉仕の精神だけでなく、非常にしたたかな戦略を感じるから僕は支持したいのです。
もし僕の推測が当たっていたら、この条件を考えた人(多分勝間さん)はすごいです。
もし僕の推測が見当違いなら、僕の妄想力をほめてください(笑)
講演会はあっという間に終わり、勝間さんへの質問コーナーとなったわけですが…
えーっと、ほら、その、ここまで長々文章を読んで疲れませんでした?疲れたでしょ?
い、いや、決して僕がパソコン打つのが嫌になったとかじゃなくて、
あくまで読んでくれている人のことを考えると、今日はこのくらいでいいかなって!
というわけで
(つづく)
…次回はもっと短くしよう。
昨日は僕が勝間和代 さんに強く影響を受けてこのブログを作ったことを書きました。
で、そこまで影響を受けた人なら会って話してみたいと思うのが人情です。
もちろん個人的に今の僕が勝間さんに会えるわけはないので、
まずは勝間さんの講演会に参加してみることにしました。
調べてみるとちょうど勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─ についての講演会があると聞き
会場となる八重洲ブックセンターに電話をしてみることに。
すると用意した席は全て埋まっているが、立ち見でもよいなら今からの予約でもOKとのこと。
その場で予約をお願いして15日の講演会を楽しみに待つことにしました。
◇本人登場
そして当日の15日。
実際に、会いに行ってみた。
仕事を定時に上がって、急いで電車に飛び乗り東京駅から早歩きで会場に向う。
僕が会場に着いたのは開演ギリギリだったが100ある席は7割程度しか埋まってなくて、
来なかった人たちの代わりに座ることができた。ラッキー♪
講演会に先立って店員さんから27ページものレジュメを渡される。
27ページって結構な量だけど、これ書店が用意したのかなあ?だとしたらすごいなあ。
だってこの講演会無料なんだよ。
この講演会にお店側はどれだけコストをかけたんだろう。他の人の講演会でもこういうことをやっているのかなあ。
こんなことやって八重洲ブックセンターの経営は大丈夫なのだろうか。
などとハイパー大きなお世話な心配をしてみる。
そして勝間さん登場。
すげー本物だー、テレビとおんなじだー
と子供だって今時もう少しマシなこと言うだろう、というクオリティの感想を持つ。
そして講演会が始まったのだが…
残念だったのは参加者の中で「利益の方程式」を実際に読んだのが全体の3割程度しかいなかったことだ。
そのため勝間さんも本については深く突っ込んだ話ができず、大枠を説明するに留まらざるをえなかったようだ。
僕の印象に残ったのは次の3つ。
(1)三毒の追放
(2)GIVEの基本は裁定取引である
(3)Chabo! の推進
(1)の「三毒」とは仏教用語で「妬み」「怒り」「愚痴」だそうで、この3つを止めるだけですごくツイてくるらしい。
(2)は「相手に何か与える場合は、自分が一番得意で負担のかからないものを与えろ」という意味らしい。
そして(3)なのだが…
◇勝間さんの戦略?
簡単に説明するとChabo!とは「対象本を買うとその売り上げの筆者印税のうち、20%が出版社天引きで難民・災害地域の教育・自立支援をしているNGO(JEN)に寄付される」という勝間さん発案のボランティア活動のこと。
これは僕の推測だけど、勝間さんが今回の講演会を開いた目的は本の宣伝というよりも、
「もっとChabo!の推進を強化したい
」というところにあったのではないかと考えている。その根拠として
・勝間さんは最近ご自身のブログ で
Chabo!についての記述が多い
・27ページのレジュメのうち8ページ
もChabo!についての説明に使われている
・しかもChabo!についての説明がレジュメの真ん中に来ている
分かりにくいと思いますんで3つ目だけ補足しますね。
もしChabo!についての記述部分をレジュメの最後に持っていくと、
講演の時間配分を間違えた場合に充分に活動内容を説明できない可能性があるわけです。
さりとてこの講演会は 「利益の方程式」についてのものである以上、
テーマと直接関係のない話を最初に持っていくのも難しいわけですね。
だからレジュメの真ん中に持ってきて「利益の方程式」の話を一通りしたら
存分にChabo!について話をする、というのが勝間さんの狙いだと思うのです。
もう一つ、Chabo!の仕組み自体に「ひょっとしてそういうこと?」と思ったことがありました。
それは勝間さん達はChabo!というブランドを作ろうとしているのでは?
ということです。
◇Chabo!の戦略?
Chabo!の活動に参加するには2つの条件があるそうです。
1つ目が「社会貢献に関心が強く、Chabo!の活動にも積極的に参加する」人ということです。
これは理解できます。問題は次です。
2つ目の条件は「過去に単書で10万部以上売り上げた本がある」人です。
これって変じゃないですか?だって少しでもお金をたくさん集めたいんですよ?
10万部なんて条件つけないで、参加者を1人でも増やす方が良いじゃないですか?
なんであえて参加者を制限しようとするんでしょう?
僕はその答えこそが「Chabo!という新しいブランドを作るため」だと思うのです。
どういうことかというと先述した通り、Chabo!は「対象本を買うとその売り上げの筆者印税のうち、20%が出版社天引きで難民・災害地域の教育・自立支援をしているNGO(JEN)に寄付される」活動です。
そしてこれに参加するのは作家さんです。
勝間さんのように本職が別にある方はさておき、一般的に作家さんの主な収入源は筆者印税です。
あまりにも当たり前すぎて案外みんな見落としがちなのは、いくら人助けのためとはいえ普通の人は
見ず知らずの人に自分の収入の2割もあげたくないのです。
そこで2つ目の条件が必要なわけです。
活字離れが指摘されて久しい昨今、10万部売れる本を書くことは容易なことではありません。
だから10万部というのは、その人がベストセラー作家かどうかというおおまかな判断基準になります。
そしてあまりにも出版されている本の数の多さにどれを読んだらいいか選べない人たちにとって、
「よく売れている本」「世間から注目されている本」を買おうと思うのは自然の成り行きです。
Chabo!の参加者たちは全員いわゆるベストセラー作家です。
「この人の書いた本なら絶対に買う!」というプレミア顧客も多数いることでしょうし、
その本が話題となる可能性も高いと思われます。
そうするとどうなるでしょう?
初めは「よく売れる本を書く人たちがに参加している」という認識だったのが徐々に
書店は「Chabo!の本は売れる」
読者は「迷った時はChabo!の本を買えばいい」
と考えるようになるわけです。
つまり世間が「Chabo!=売れている本・良書」と判断するわけです。
こうなると新規顧客獲得コストはグッと下がりますし、顧客数の増加も期待できます。
出版社も安心してその人の本を大々的に宣伝できます。
また、ボランティア活動に参加することは世間からの注目も好感度も上がることが予想されます。
もともと寄付した「印税の20%分」は所得税を払う際に控除されるらしいので、
作家さんにとってChabo!に参加することは金銭的な負担にならないわけです。
それどころか「Chabo!に参加できることは作家にとって1つのステータス」
と考える人も出てくるかもしれません。
そうなったらしめたもの、寄付金もどんどん増えていくことでしょう。
だから2つめの条件が必要なんです。
1万部売れる人4~5人切っても10万部売れる人1人に参加してもらえれば良いわけですし、
何よりブランドづくりのためには売れる本を高確率で書ける人こそが必要なのです。
以上が僕の推測です。
要するに「勝間さんたちはChabo!というシステムにプライシング
を戦略的に作ったのではないか」
と僕は思うわけです。
プライシングとは顧客が何かを購入する際に気持よくお金を支払ってしまう仕組みのことです。
この場合「顧客=参加者」「購入=寄付」なわけです。
あるいは「顧客=読者」「購入=文字通り本を買うこと」とも考えられるし、
「顧客=出版社」「購入=広告に力を入れること」という解釈も可能でしょうか。
そして僕はこの戦略に全面的に賛同します。
僕は「人助けをする時にドライな感覚や損得勘定が全く無いのは危険である」と考えています。
見返りを求めないのがボランティアの基本であることには僕も異論ありませんが、
実際に活動するなら打算や効率という概念は絶対に必要です。
それが無くて気持ちだけで突っ走ると、うまくいかないどころか逆効果になることさえありうると思います。
Chabo!には単に奉仕の精神だけでなく、非常にしたたかな戦略を感じるから僕は支持したいのです。
もし僕の推測が当たっていたら、この条件を考えた人(多分勝間さん)はすごいです。
もし僕の推測が見当違いなら、僕の妄想力をほめてください(笑)
講演会はあっという間に終わり、勝間さんへの質問コーナーとなったわけですが…
えーっと、ほら、その、ここまで長々文章を読んで疲れませんでした?疲れたでしょ?
い、いや、決して僕がパソコン打つのが嫌になったとかじゃなくて、
あくまで読んでくれている人のことを考えると、今日はこのくらいでいいかなって!
というわけで
(つづく)
…次回はもっと短くしよう。