わにたつまきのお話 -33ページ目

わにたつまきのお話

南信州でボソボソと独り言をつぶやくおいちゃんです(・∀・)
釣り、サッカー、ラーメン、薪ストーブ、サブカル少々
まったり更新ですがよろしくお願いしますm(_ _)m


手術が終わり

脳神経外科先生の説明をうける

戸田恵梨香似の先生が説明を始める

家内の頭の中の動画を見せつつ

破裂した動脈瘤におこなった処置を説明してくれる

女医さんは努めてニコニコ話している…

もしくは天才肌で、良い手術ができて嬉しかったのかもしれない

「やりたい処置はできました」

とのことで

手術がうまくいったのは非常に理解できた…

「再破裂の危機は去りました」

「家内さんの脳は手術とくも膜下出血が要因で腫れます」

「それはもうパンパンに腫れます」

「脳が腫れに耐えられずに、脳がダメージをうけることがあります。」

「それが原因で命を落とすことがあります」

「我々は使える薬は全て使います」

「それでも間に合わないくらい腫れると思います。」

「1週間がピークだと思います。」

「良くなる人もいます」

僕は涙が止まらなかった

女医さんは甘い見立てはしない…

最悪のケースをずっと話す…

僕は質問した

「家内の状態は、先生の最初の見立てと変わらないですか?」

意識が戻るなんて奇跡って言っていたから…

先生は

「そーですね」


「シリアスはシリアス?」

先生

「シリアスです」

だよなぁ…


「なんかもう後悔することばかりで…」

「PCRの結果は陰性だったでしょ?」

先生

「陰性でした」


「嘘ついときゃ良かったなぁ」

「でも嘘つけなかったなぁ…」

先生

「我々にとってはありがたい事です!!」


「もう少しちゃんと観察できていれは…」

先生

「眼科には行かれたんですもんね?」

「なら仕方がないと思います。」

「やれることは全てやります!!」

「頑張りましょ!!」

そう言ってニコニコ去っていった…

かなり良い手術ができたんだろうな…

手応えがあったんだろうな…

それはよいことだ!!

集中治療室に通される

家内が眠っていた…

救急でみたときは

生き物と物の境目にいたが

手術が終わった家内は生きてるって感じだった

待合室で話してくれた看護師さん

「午後に麻酔からさまします」

この時に自発呼吸が戻るか決まる

もしかしたら生命維持の判断を迫られるかも…

「アモカチさんは1度帰って、体制を整えて下さい。」

「寝ていないでしょ?」

保険証のコピーをとってもらい

控え室に戻ろうとする

でも

来た道なのに

どうしても戻れない

何度も色んな人に聞きながらやっと戻る

家内が運ばれた時に着ていた服を受け取る

はさみで切り裂かれて、もう着ることはできない

入った救急救命の入口じゃなくて、正面の玄関から帰る…

アレから半日もたってない

でも

娘の所に行かなければならない…

戸田恵梨香は僕に

「危険があれば電話します」

と言った

これは僕を悩ませる事になる