出産話3 出産~子宮筋腫
麻酔が効いていて痛くはないが、お腹をぐっぐっと押し出してる感覚はあった。
「あともう少しですよ~」
そして…
子供の泣き声が聞こえた。
「はい、男の子ですよ~」
声は聞こえたが、姿が見えない。たぶん、検査するために保育器に入ってるのだろう。
医師が私に言った。
「今まで妊婦健診で異常はなかったですか?」
「ええ…なかったですけど」
「子宮筋腫がありますね」
「へ?何も言われてなかったです」
実は妊娠するまでの約一年間、不妊相談で入院施設のない産婦人科医院に行ってたのだ。
そこの医師には「異常なし」と言われ、それらしい治療もなくずっとタイミング指導を受けていたのだが。
なんの成果も得られないから、そろそろ不妊専門医院に行こうとした矢先、自然妊娠。
そのままその産婦人科医院で、妊婦健診を受けていた。
子宮筋腫、見落とされていたのだ。
「このまま筋腫残してもいいけど、とることもできるからどうする?」
「あ…とってください」
そんなやりとりをしていたら、息子が抱かれてやってきた。
「はーい。息子さんですよ~」
手術中なので抱くことができないので、頬と頬をくっつけてもらった。
温かかった。
思わずほろりとした。
すぐに息子は連れて行かれ、感動のご対面は数秒で終了。
立ち会いで手術室にいた夫がここで退室。
酸素マスクをつけられ、全身麻酔。
ふわ~っと意識が遠のいていった。
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