警察に話して、もし被害届を出すのであれば、現場検証をすることになる。
それは、よりリアルで鮮明に再現していかないといけない。
俗に言うセカンドレイプである。
ただでさえ苦しんでいたというのを自らの意思で作り上げていくのだ。
証拠や、より詳細な情報がなくてはいけない。
ないで心証だけで行っては誤認逮捕など後を絶たなくなるだろう。
やることは仕方ない。
そうは思っても、割り切れないものが、確かにある。
彼女は、思い出すこともキツく、そのため日常もうまくできていない。できていないことも劣等感のように思えてしまい、ズブズブと落ちてしまうだけの日々になってしまっていた。
被害届を出せたとして、現場検証もできたとして、
それでも逮捕できるかと問われたら難しい。
そんなことで耐えられる心はいまはなかった。
仕方なく、示談にすることにした。
しかし、改めて言うが、証拠はないようなもの。
そこで、彼の名刺と住所を最初に話してもらえるように誘導した。
そして、嫌がっていたのに、襲ってきたのはなんで?
など、誘導して自白してもらうように話した。
クズ男は、馬鹿だったようで、すんなりと話してくる。
ようは、自白した。
しかし、悪びれることは、一つもなかった。
ラインでやりとりをしていたが、時々可愛いスタンプもきた。
可愛いスタンプであるからこそなのか、凄く怒りがこみ上げてきた。
ここで、
性被害にあった際の示談金の相場をご存知だろうか?
調べたら簡単に出てきます。
自分が被害者、または被害者の親しい人という立場となって考えてもらいたい。
幾らだと思いますか?
もしくは、
幾らであれば、許せますか?
質問が悪かったですね。
幾らであっても、許せません!!
ふざけるな!死ね!!
地獄を見せてから、苦しんで死ね!!!
そう、思いますね。
では、改めて幾らかというと、
20〜300です。
一応ですが、万ですね。
ハッキリと言いますが、安いですね。
あくまでも相場であること、それで許せないこと。
そこから、彼女たちは一千万を要求しました。
話を濁し、悪びれることの一つもしない彼。
直接話をしたいと言っても、応じない。
仕方なく電話をすることとなった。