あまりにもふざけた言動を繰り返され、警察には傷口に塩を塗り付けされるしうちを受けたことで彼女はキレた。
怒りでキレたのか、吹っ切れたのか、わからないが、覚悟を決めた。
強姦の被害の件については、既にある程度までは説明し、保留にしてもらえているので、現場検証をすることを伝えて予約をした。
それと、もう一つ。
脅迫だ。
以前、
あなたを脅迫で訴えます。
ニュースにも出るし、前科も付く
と、ふざけたことを平気で言ってきたこと。
赦せるわけがない。
赦すわけない。
正直、警察もクソ男に比べたらマシとは思えても、凄く嫌であった。
しかし、そこに行くしかない。
彼女は、警察を敵としてしか認識できなくなっていた。
話をすることを減らすためにも、以前から強姦の件で話しを通していた警察に引き継ぎをお願いしたら、大丈夫だと伝えられた。
警察へ行き、脅迫の被害届を出したいと言ったら、
まずは相談室でお話をしてください。
と、言われた。
事情を話した。
一通り。
話したくないというのに、また。
相談室にいた女性は、今迄警察に関わってきたなかで、唯一まともな人間であった。
話すことは嫌であったが、話すことをしやすく、彼女に寄り添うような思いやりがあった。
寄り添うまでを求めている訳ではない。
彼女が嘘の証言をしている可能性もあると疑うことも警察の仕事である。
それでも、思いやりというものは、かけらもなかったから、初めて警察で人間と会えたとも思えた。
ある程度まで話しをしたら、何しにきたの?
と、問われた。
被害届を出しにと伝えたら、じゃあここじゃないね。と…
直接刑事課でよかったのになんでここに?と、言われた。
これが、俗に言うたらい回しなのだろう。
受付で、届けを出しに来たというのに、相談?
おかしいとは思った。
でも、知らない。
全てまで、細かくまで話す前であったから、彼女の負担は減っていた。
彼女という人間の思いやりにも救われていだからだろう。
改めて刑事課の人と話すこととなった。
強姦の件は、既に話している警察がいること、先程相談で話していたこと、極力話す機会を減らして欲しいこと、
そんなのは、お構いなしで、また話せと言う。
今回は、強姦でなく、脅迫について話しをしに来たというのに、その件をほじくりまわされる。
詳細があった方がいい。
でも、それは強姦の件は強姦の件で動いてもらっている警察がやることである。
脅迫で調べるコイツらは強姦について大して調べることもしないだろう。
情報が欲しいなら、そちらから聞けばいい。
話すことが、辛い。
そんな声も、直接言っても、伝わらない。
当事者ではないが、
警察は、本当に嫌いである。
人間としている人は、どれだけいるのだろうか?