メメント-モリ | 居酒屋でも予約するタイプです。

メメント-モリ

今年明けからずっと入院していた祖母が亡くなった
96歳だった

悪い病気ではなく、たぶんそんなに蝕まれたりしてないと思う


先週わたしは祖母がいる石川県の金沢にお見舞いに行った
祖母に会いに行ったのは13年ぶりだったらしい


少なくともわたしがいた4日間は祖母は会話もできたし、ヘンだと思われるかもしれないけど、わたしにはとても普通に、「いつものおばあちゃん」に見えた



祖母はいつもわたしに何を食べたか聞いてきた
あまり来ない金沢で、あのお店のおいしいものを食べなさいと言っていた

でも自分は「もう死ぬんだからなにもいらない」と言って食事を食べなかったりしていた


わたしはお見舞い下手で、経験が少ないので病院という所でなにをしたらいいかよくわからない

今回も祖母の容態をよく把握しないまま突然行ったので、普通に口からものを食べているとか知らなかったのでお見舞い品ひとつ持って行かなかった
もちろんお花も…


4日間いたのに、食べないと言ってたし…とかいろいろ考えすぎて結局毎日手ぶらで行ってしまった




わたしが帰る日、入れ替わりで仕事だった母が4日間の予定で金沢に来た
母には会わずにわたしは家に帰った


その夜母から電話が来て、「おばあちゃんにどんなお菓子あげたの?」と聞かれてびっくりした

「なんか、アキちゃんが、甘くて口の中でシュッと溶ける美味しいものを持ってきてくれたって言ってたよ」



わたしは
「そんなかんじのものだよ」と言ってしまった




そのときから、そのことを嘘にしないように、また今週か来週にでも金沢へ行って、そういうお菓子を持ってって食べさせてあげようと思っていた

マカロンかなー
メレンゲみたいなやつかなー
おばあちゃんが食べたことの無いものがいいな
でものどに引っかかったら大変だから、ほんとにシュッと溶けるか先にためしてからあげないとなー




昨夜母は帰ってきて、祖母はわたしがいたときより弱っているみたいなことを言っていた


そして今日の午後すぎ、亡くなったことを聞いた





祖母が食べたものは何だったのか

検索してみようと、
『甘くて口の中でシュッと溶ける』と入れて、
一番上に出てきたものが、タイトルの「メメント-モリ」という言葉だった

藤原 新也という作家さんの本らしい

引用されているコラムみたいなサイトだった



こちらです




祖母の言葉が偶然こんな本に近かったのか、まさかの狙いで言ったのか、
わかりませんが


mement-moriと言えばミスチルで知った言葉ですが



長いこと死を想ってきたおばあちゃん

ほんとにいままでありがとう

ほんとにいままでごくろうさま


ほんとはなんにもあげられなくてごめんね




そのお菓子はどんなものだったのか
こんど行ったときおしえてください