よく、「『子育て』ではなく『子育ち』だ」などと言います。
小児科診療をしていますと、
お薬手帳に毎月のように風邪薬を飲ませている方をみかけます。
薬というのは、子どもが健康になるための健康食品ではありません。
薬というものは、「ここぞ」という時や緊急時に限り使うものだと思うのです。
ちょっとした症状でポンポン使うものではない。
数十年までは、「鼻たれ小僧」は当たり前でした。
しかし最近では「鼻水が出ます。薬をください」という親御さんの多いこと多いこと。
夜間の救急外来にまでそんな薬を求めてやって来ます。
小児科医の真弓定夫先生は、
「機嫌、元気、快眠、快食、快便」の5つの状態をみて薬を使うかどうか考えるべきだ、
とおっしゃっています。
「症状があるから薬を出す」という医療はおかしいと思いますし、
医療費の高騰、国家財政の圧迫につながります。
症状があるから薬を出すのではなくて、
本当に薬が必要かどうかを見分ける診察眼やコミュニケーション能力が大切です。
小児のみならず、成人に関しても薬の使用は最低限に抑えたい。
例えば風邪で受診したとしても、
薬が必要ないような状況であれば、
食養生の話や生活習慣改善の話だけで診療が終了してもよいと思います。
(今の医者は、単なる風邪に抗生物質を使いすぎです)
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子育てで大事なのは、我が子どもを信じて見守る勇気です。
子どもの自己治癒力を信じることができず、薬ばかり使っていると、
なかなか目に見えない「薬害」の可能性が出てくることが怖いです。
なぜなら、一般的な合成薬は、化学的な添加物がたくさん入っているからです。
実際に、風邪のときに薬を飲むことをやめてから半年くらいの間で、
ものすごく身体が強くなった小児をたくさんみています。
病気の時、細胞が欲しがっているのは、薬ではなく細胞の栄養素です。
体内酵素を阻害したり、腸内細菌のバランスを崩したり、
細胞膜の受容体を阻害したり促進したりする薬というのは、
カラダは欲しがってはいないのです。
正しい食事、本来あるべき生活環境を提供することで健康は増進することができます。
風邪をひいて熱を出しても、それを繰り返すことで免疫力は強く鍛えられます。
運動をすると筋力がつくのと同じです。
これは、先日の記事にも書いた「リバウンド力」にも通じる話です。
子どもの本来持つ能力(病気の場合は、子どもの自己治癒力)を信じ、見守ることが、これからの医療や子育てに重要なのではないかと考えます。
また、そのような育児のスタンスこそが、子どもの将来の自立(自律)にもつながってくると思うのです。
※薬には、「使い時」と言うものがあります。緊急時は薬により救命できる場面も数多く存在します。そういう時には躊躇なく薬剤治療をすべきです。本記事は、薬や医療の完全否定をしているわけではないことはご理解ください。
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・私個人の主観的な意見による記事ですので(当然、偏りがあります)、正しいかどうかは各個人の自己責任でお願いいたします。
・メッセージ等による質問はすべてスルーしています(お返事しません)。
・アメンバー申請が何件もきていますが、
申請の際に、メッセージのない方は承認いたしませんのでご了承ください。
簡単な自己紹介と、どういう理由で申請されたかなどを教えていただけるとありがたいです。
お手数ですがよろしくお願いいたします。
Dr.シンスケ
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