タンパク質の不足はなかなか気づきません。前回のブログに書いたように、不足したら古いタンパク質をリサイクルするという手段で、とりあえずタンパク質を減らさないようにするシステムがあるからです。
だから、一見総タンパクやアルブミンなどの血液検査でほぼ正常値に見えている人でも、実は足りていないということはあるのです。
その場合でも、BUNの値が下がっていれば、これだけでタンパク質の不足を疑うことができます。
医学教育ではBUNの高値の場合は腎障害を疑うと教えられますが、オーソモレキュラー医療としては「低いのもダメ」ということになります。
具体的には「10を切っている」場合には、タンパク質の不足を疑って問診し、必要なら栄養指導をすべきでしょう。
BUNはフェリチンにどこか似ています。極端に低いとそれは「あるものの不足」の指標になり治療の効果の指標にもなります。
また、最初から高い場合には「いろいろな理由で高い」ので、単純な判断はできなくなります。