11月3日~4日横浜に開催された第61回日本生殖医学会の学術講演会に参加してきました。興味がある演題は一杯あって、勉強となりました。たくさんの先生と話ができて、満足でした。
当院からの演題の一つは着床前診断に関するテーマでした。
O―161.重篤な遺伝性疾患児を出産する可能性のある均衡型染色体構造常保因者夫婦における着床前診断に関する考察
黒田 知子,林 博子,大畠 一輝,青山 直樹,薮内 晶子,湯 暁暉,加藤 恵一
加藤レディスクリニック
着床前診断 (PGD) というのは体外受精の受精卵を子宮に戻す前に、受精卵の染色体や遺伝子に異常があるかどうかを調べる検査です。日本産科婦人科学会の「着床前診断に関する見解」では ①重篤な遺伝性疾患児を出産する可能性のある均衡型染色体構造異常を有する夫婦 ②習慣ならびに反復流産(2回以上の流産)の均衡型染色体構造異常を有する夫婦 のみ申請の対象となります。加藤レディスクリニックは10年前から着床前診断を行ってきました。
着床スクリーニング (PGS)はPGDと同じ技術を使いますが、目的が違います。年齢に伴って染色体の数的な異常が増えて、流産率が高くなります。受精卵に対してこのような染色体の異常があるかを検査して、正常な受精卵だけを移植する考えです。海外でよく行われている検査ですが、日本ではまだ臨床応用が認められていません。現在PGSの臨床研究が計画されています。
