賛否は両論ありますが、ダイエットの味方という謳い文句で使われることの多い人工甘味料アステルパームが、長期的には太りやすい体質を作っているらしいことがわかりました。マサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタルの外科医、リチャード・ホーディン博士率いるチームの研究報告です。
もともとアステルパームは肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームを防ぐのに有効であるということで使われ、実際にその効果は有益でもありました。このことは、2013年にホーディン博士自身が全米科学アカデミーでも研究発表を行っています。
しかし今回は、その後続けれられた研究で、アステルパームの摂取をやめたマウスが、それ以前よりも体重は増えやすく、血糖値も上がりやすくなっており、他にもメタボリックシンドロームに関わる全身性の炎症性タンパク質が大きく増えていることが確認されたとのこと。
アステルパームは砂糖の200倍もの甘さを持つので、微量で甘みを感じられ、毒性があると言っても他の食品と同じく、直接人体に影響するほどの量を使うことはほとんどありません。この特性を持って、砂糖を避けたい人のための甘味料として広く使われています。反面、こういったものの常で、毒性、副作用を懸念する声も尋常じゃないほど上がっています。
今回の研究では、直接的な毒性と言うわけではありませんが、長期的な、望ましくない体質変化について明らかにされました。これでまたアステルパームの評判は落ちることになるでしょう。しかしそれでも、これを使った食品は売られ続けていくでしょうし、買われ続けていくニーズがあると思われます。
身近からなくならないものならば、「どんなものであるか」を「知った上で」利用するのが賢明でしょう。毎日アステルパーム入りのドリンクたくさん飲むことは明らかに問題ですが、厳しい食事制限中のストレス緩和にたまにダイエットドリンクを飲むことが悪とは思われません。もちろん、すべて避けて暮らせればベストですが。
最近、日常の飲料をかなり緑茶に移行したついでに、和風のお菓子を選ぶことが増えたのですが、和三盆のような良質な砂糖を固めたいわゆる「干菓子」というお菓子は、ほんの指先くらいのひとかけ一つでも、結構甘くて満足感があります。そしてその分量では、カロリーも非常に少ない。甘さが欲しい時は、アステルパームよりむしろこっちがいいかも、と思いました。ただし歯にはよくないので、歯磨きは念入りにする必要があるでしょう。
