1週間につき24km以上のランニング、もしくは同等のエネルギー消費になるウォーキング実行するとアルツハイマー病のリスクを減らすという研究報告がありました。カリフォルニアのローレンスバークレー研究所の科学者ポール・ウイリアムズ氏の研究です。
調査の内容は、153000人にも及ぶランナーとウォーカーについて平均12年にわたる追跡調査を行うというもの。
その結果、週15.3マイル、約24km以上を走った人はアルツハイマー病での死亡リスクが40%少なくなっていました。7.7~15.3マイルの間の人も同様に25%リスク低減が見られましたが、これは統計的には有意にできなかったそうです。
またこれと同等のエネルギー消費がなされるウォーキングでも同じ効果が期待できますが、ウォーキングの場合はランニングの5割増し、約12
キロぶんをプラスする必要があるとのこと。
総合して、運動が加齢による脳の萎縮を防ぐと考えられるようです。
また食べ物において、1日に3切れ以上の果物を食べている人はそうでない人より60%のリスク低減という結果も出ましたが、3きれというのも漠然としていますし、ウイリアムズ氏自身もこれについては、果物じたいが原因かどうかは明らかでなく、全体的に健康的な食習慣であることを表しているのではと言っています。
ランニングやウォーキングが高血圧や心疾患、糖尿病といった生活習慣病に有益なのはすでに耳にタコですし、なんとなく相乗効果で脳も活性されて認知症予防にいいようだ、という認識はありました。しかしアルツハイマーでの「脳の萎縮」という、いわば物理的な症状が予防されるというピンポイントな説明は、あまり聞かなかった気がします。
今後、どんな運動をすると体内に何が起こってアルツハイマー病のどの要素にどう影響するのか、という点についても知りたいところです。
