みなさん、 こんにちは! 3児ママで発達専門の小児科医、 にしむらゆみです。

私自身が発達特性のある長男を育てる母親であリ、現在はオンラインで繋がった全国のママたちから発達相談(コンサル)を受けています。 医学的エビデンスのある&経験談をmixした具体的な伸ばし方を発信してます。

 

【発達障害という言葉の使用に疑問】

今日はね、私ちょっと怒っているんです。 さっき、とあるママ向け雑誌のWeb記事を 読んでいたのですが、 悪気はないと思いますが、「発達障害の子どもの○○」と、体験談を紹介するものでした。 ねぇ、、、発達障害って呼ぶのをもうやめましょうよ、メディアのみなさん。

 

【名称変更の10年】

2013年にDSM-5という米国精神学会の診断基準が改訂され、日本でも「発達障害」を「神経発達症」と 呼んでいこう!ということが決まりました。2019年にWHO(世界保健機構)の診断基準も改訂され、医療現場では診断書などでも、○○障害と いう表現を避け~症と表記することに。

 例えば、 

  • 自閉スペクトラム症
  • 注意欠如多動症
  • 限局性学習症

【何か、変わったのか?】

もちろん、実際の療育や医療の現場での対応や当事者たちの困り感が劇的に変わっているわけではありません。 別に現状が劇的に変わったわけでもなく、それまで発達障害とくくられていた子どもたちがいなくなったわけでもなく、 発達面・社会性の「障害」を抱えて現在就労している人たちが減ったわけでもなく、福祉でサポートするべき方が 一定数が存在する事実も含め確かに何も状況かわっていないのですよ。子供たちへの理解、サポートの仕方(療育)も偏見も劇的に変わったわけではないです。

 

【母親の立場なら…?】

でも、母親の立場からすると、超超大きな変化だとおもいます。だって、発達障害と神経発達症って言葉の響きの違い、大きくないですか? わが子が「障害児」かもしれないという不安が付きまとうかどうか…の差が出るんです。私は小児科医として多種多様な障害のある子を主治医として診察してきましたし、姉が重い障害を持っているので、「障害児」への偏見はありません。むしろ敏感だからこそ、言葉一つで、その影響を無視しません。

 

【母親の気持ち】

私は小児科医として大学病院勤務をしていたので、 本当に生まれつき重い障害を抱えて生きる子、頑張っている親たちもたくさん見てきた。私の姉が重い障害を持つし、私は「ASD,ADHD」傾向のある長男を育てているので(今は中学受験に向けて勉強頑張ってます)、きっと、他の医療従事者よりは 母親の気持ちを代弁できると思っているし、というか、母親として、メディアに一言いいたい。

 

【親と子の思いと信頼関係こそ大事】

メディアが「発達障害」という表現を発信に使い続けることで、「え、障害?」⇒地域支援・療育⇒将来のイメージが沸かず落ち込む⇒子どもへの対応に悩む⇒子育てうまくいかない⇒やっぱ障害?⇒…という悪循環に入りかねない。親が子どもとの接し方を学ぶだけで、「発達障害っぽい子→特性のある子→面白い子!」という思考の親が増えるはずなのにアメリカでは、親が子と遊びながら社会性や言葉を伸ばす早期療育カリキュラムが普及していて、診断前から「親が」子どもを伸ばせます。どんな方法か、というと…

 

続きは次回!ABAから発展した「ESDM」「JASPER」や「PCIT」を紹介!他にも日本が「障害」を誤訳?!何故メディアは使い続けるのか、ママ達への期待…について。文字だらけ投稿、します!もっと我が子に対してワクワクし、 もっと我が子を好きになってほしいから。

 

 

■ママ友ドクター®にしむらゆみ■

小児科専門医・子どものこころ専門医・小児心身症学会認定医

乳幼児メディアアドバイザー・子育て早期療育専門家

KidDevelopReach代表・子ども発達アカデミーVARY主宰

 

重度自閉症きょうだい児として育ち、医学部を志す。小児科医として大学病院の発達専門外来を担当した後、リアルなママ目線の発達専門医として2020年から「ママ友ドクター®に」というSNS発信を開始。

ウェブセミナーや発達相談会の開催、オンライン発達コンサルティング、

ママのための子育て相談コミュニティ運営も行う。

発達特性のある小学生を含む3人の子育て中。

 

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