アスレティック・ビルバオ 1-0 エスパニョール


中村俊輔選手のリーガデビュー戦。
予想フォーメーションでは左サイドながらも、スタートは右。

序盤は互いに連携に難があり、チャンスもロングボールから中盤を省略したものになってしまう。

11分、俊輔のFKは中途半端に近く、難しい距離だった。
結果、ボールに力が伝わらずふかしてしまう。

ビルバオは右サイドに重点を置いて試合を進める。
そのため、俊輔へのボールはサイドチェンジによるもの。
25分辺りから左にポジションを移す。

ここからビルバオのペースが続くが、やはり起点は長身のフェルナンド・ジョレンテとトケーロ。

両チームとも縦のパスを簡単にカットされたり、流れたりの凡戦模様。
前半の見所といえば、ビルバオの16歳ドリブラー、ムニアインだけだった。


後半もまったりとした展開から始まり、60分から少しずつ互いのサイドにスペースができてくる。

ビルバオはジョレンテのフィジカルコンディションが悪すぎて、前線の蓋となる。

しかし78分、高いボールにうまく抜け出したトケーロがゴール。
この得点を機にエスパニョールがテンポアップを図るが、いい形でボールを前に運べない。
俊輔も時折鋭いパスを入れるがシュートに繋がらない。

89分、完全に前がかりのエスパニョールの隙を突いて、カウンターからジョレンテのシュートも枠外。

このまま試合が終わるが、エスパニョールの枠内シュートはゼロ。


エスパニョールの攻めのパターンが、サイドからと裏のスペースを狙ってのロングボールに終始してしまったことが敗因。

チームとして機能したエスパニョールを早く見たい。


中村俊輔選手個人として見た場合、トラップは難なくこなしたものの、もう少しチャレンジしたパスが見たかった。