UEFA杯 準々決勝 1stレグ バイエルン・ミュンヘン 1‐1 ヘタフェ
ヘタフェは主力のディフェンダーを数人欠き、布陣的には厳しい。
序盤のバイエルンは中盤からプレスをしっかりかけ、何度もヘタフェのミスを誘発する。そこからポドルスキやシュバインシュタイガーが惜しいシュートを放つ。
その中心はやはりトニで、彼に当てての攻撃が目立った。
そして26分、トニがコーナーから先制点を決める。ディフェンダーが2人ついていたにも関わらず、その上をいくヘディングだった。
バイエルンの守備はカウンターの対応が少し甘く、真ん中を空けてしまい、そこからチャンスを作られることがあった。
その他にもヘタフェはセットプレーから得点の匂いを感じさせた。35分のマリオのシュートは枠を捉えたが、ラームがライン上でブロック。
その1分後、積極的なシュバインシュタイガーがミドルを打つが僅かにふかす。
なるべくリードを広げたかったバイエルンとしては物足りない前半となった。
後半はヘタフェは守り一辺倒では来ず、前半よりも前がかりになった。
54分にはヘタフェに完全に崩され、カスケロにシュートを打たれるが僅かに外れる。
バイエルンには疲れも見え、中盤の底で繋ぐだけでなかなか攻撃の形が見えてこない。(点を取るために、この段階で動くべきだったのだが)
唯一見せた攻撃が60分の左から右に展開してのトニのシュートだった。
ここからヘタフェは畳み掛けるべきだったのだろうが、なかなかそうは行かずに70分、72分と全く同じ形でカウンターを受けるが、それぞれトニとリベリがゴール前でもたつき決めることが出来ない。
中盤も徐々にスペースができて、ヘタフェは交代枠を早めに使う。
互いにサイドから攻めようとし、84分にはカーンの判断ミスでマヌがポスト直撃のシュート。
バイエルンの疲れはピークに達したか、自陣内でミスを連続し何度もピンチを迎える。
88分にはパブロ・エルナンデスのフリーキック、そして90分には裏に抜け出されて最後はコントラに軽いループを決められる。
これは流れから言って当然のゴールだった。
両チーム合わせて40本近くのシュートが飛んだ試合は引き分け。
当然バイエルンにとっては受け入れがたい結果だが。
それよりもブンデス勢はどうしたんだろう?レヴァークーゼンはホームでロシアのゼニトに1‐4の完敗。
試合は支配していたみたいだが、この点差は言い訳がきかない。