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「ゴリラーマン」や「ストッパー毒島」などでも知られるハロルド作石先生の作品です。
そもそもマンガでは音を出す、読者に聴かせることが出来ません。
だから音楽は極端にマンガ家が嫌うジャンルです。しかしそこに挑み、成功した代表作です。
昔、ハロルド作石先生がテレビに出演した時、初めてライブハウスに行った時の興奮について語っていました。
このマンガを読んでいると、それが如実に表れていると感じます。
音楽でベックといえばジェフ・ベックなんでしょうが、それとは全く無関係で、主人公のコユキたちが組むバンドの名前です。
何の取り柄もないと思われていた彼が、天才ギタリスト・ベーシストなどと出会い、紆余曲折を経験しながら成長していく姿を描いています。
そんな中でも、普段の学生生活の描写における等身大の主人公や、脇のキャラの仕事が光っています。
音を楽しめる数少ないマンガです。
ちなみに、サッカーファンなら楽しめるパロディがふんだんに盛り込まれています。