前の続きを。




8位~10位を悪い・良くない作品だとすると、今日のは悪くない・良い作品。






ここの5作品は本当に僅差でした。




ではどうぞ。






7位 「世紀末の魔術師」…平次とキッドが初登場した。メモリーズエッグにまつわる人間模様をロシア・ロマノフ王朝を背景として描く、「迷宮の十字路」と同じ歴史ベースの作品。途中高木刑事がバンソウコウを付け、白鳥警部がキッドであることを隠そうとしていましたが、白鳥警部の行動が怪しすぎて中途半端に。ストーリーは比較的単純で、犯人の動機も無理矢理。犯人も勝手に絞れていきました。ロシア・ロマノフ王朝の知識があれば、もう少し楽しめたかもしれません。






6位 「14番目の標的」…工藤新「」、毛利小「」郎というメインキャラがいるため、いつかは映画化されるといわれていた。ただ最後は収拾がつかなくなってしまったか。警察が個人行動を許すというありえない設定まで生み出すことになってしまった。それでも「事実が真実とは限らない」という素晴らしい言葉を絡めた、小五郎の人質を取られたときの判断のシーンは他の映画にはない部分。ちなみに「14番目の標的」とは誰を指すか分かりましたか?






5位 「瞳の中の暗殺者」…蘭を記憶喪失にさせるといった、思い切ったことを考えた作品。警察に恨みを持った男をフェイクに持っていくが、あまりにもバレバレ。ただ展開はコナンを本筋の推理から外して、最後にフェードインさせる面白い手法を使っている。それにしても、犯人の立ち回りが上手すぎるのはいかがなものか。






4位 「天国からのカウントダウン」…超高層ビルに関する動機がユニークで、うまく忍ばせてあった。真犯人に鉄壁のアリバイを持たせ、そこから逆転させた(ジンに殺させるという卑怯な手段を使っているが)。また、爆破させるタイミングや、残っている人の展開はよく練られている。






3位 「時計じかけの摩天楼」…1作目にしては良くできた作品。シンメトリーにとり憑かれた犯人も独自のキャラを持っていて、そこにいろいろな事件を仕込み、要所要所でドキドキさせてくれる飽きのこない作品。ただ作品としてみた場合、作画力が極端に乏しいのが非常に残念。全部描き直してくれたら、もうちょっと評価が上がると思います。