Q)子供が柔道で耳を強く打って耳たぶが腫れました。耳たぶの皮膚の中に水がたまっているのかブヨブヨしています。

 

A)耳を強く打ったり、ヘルメットをして耳たぶにいつも刺激が加わっていると、耳たぶ=耳介が腫れます。耳介は触るとわかるように、皮膚の下には硬い骨があるわけではなく中に軟骨という柔らかい骨が入っています。衝撃が加わると、軟骨と皮下組織の間に炎症が起きます。すると、組織液が皮下組織と軟骨の間に溜まり、ブヨブヨした感触が生じます。衝撃が加わっているので内出血することもあります。ブヨブヨした部分が小さいうちは局所を強く圧迫して下さい。洗濯バサミなどを利用すると便利ですが、直に当てると痛いのでガーゼなどを当ててください。浸出液が多い場合は針を刺して液を抜きますが、その後も、軟骨と皮下組織の間にすきまがあるので、同様に圧迫しないと組織液が溜まります。圧迫がいちばん大事です。何度、液を抜いても圧迫が甘いと液はまた溜まり、そのうちカリフラワー状の耳介になります。そうなると、耳介の形は元には戻らないのでしっかり圧迫をしてください。