Q)高い熱が出てのどが痛くなり、食事も水も飲めなくなりました。声もうまく出ず話をするのもたいへんです。耳鼻科で扁桃周囲膿瘍と診断され、抗生物質を出されました。どんな病気なのですか?

 

A)扁桃腺の周りに膿の袋ができてしまう病気です。膿の袋は膿瘍と呼ばれますが、多くは扁桃腺の上方に出来ます。片側ののどが痛くなり、膿の袋に圧迫されて同じ側の扁桃腺が反対側に突出して見えます。扁桃腺や周囲の粘膜は発赤腫脹し、言葉を発すると「含み声」になるのが特徴です。治療は抗生物質の点滴、または内服ですが、腫れている膿の袋に針を刺したり小切開を加えて膿を取り除きます。この病気を繰り返す場合には扁桃腺摘出術をお勧めしますが、炎症が起きているときには出来ないので、炎症が落ち着いてから手術してもらってください。