【Start〜11km】


スタート地点はふるさと公園の芝生の上。



ただでさえタフなコースなのに、過酷な暑さとなれば、取るべき作戦は「いのちだいじに」。


とにかくきつくないペースで入ろうと考えていました。



逃げの手に出る人がいるようならその人を見ながら進めようと思っていたのですが、誰も行かなかったので押し出されるように先頭へ。



公園を出たところからは先導するロードバイクの直後についていけたので、なんとも気持ち良かったです。


最初の1kmが4:17/kmで大体イメージしたとおり。


1.5kmくらいの曲がり角で後ろを振り返ってみると、直後に付いてきている人が1人、その後ろは既に100mくらいは離れて2人。


2.2kmで最初の給水。


普通のレースだったら取らなくても良いくらいの距離ですが、暑かったので早々に飲んで、被って。


基本的にゴミ箱はエイドのところにあるのみなので、脚を少し止めて休むスタイルになります。


1分1秒を争うようなレースではないので全然問題はないですね。


このあたりは微妙な細かいアップダウンのあるコース。


多少ペースが変わりますが、体感に任せて進んでだいたい4:20/kmくらい。


5km手前の上り坂で直後に付いていた人を少しだけ離しました。


ちょっとだけ余裕ができたので5.2kmのスキー場前エイドの手前で先導してくれていたロードバイクを撮影。




左手がスキー場、奥のエイドが今回のレースの中で一番応援を貰えた場所でした。


ちょうどこのエイドから山の方に入っていくので先導が外れました。


目の前に誰もいなくなったので、コースロストしたらどうしようという心配が頭をよぎりましたが、基本的には一本道なので特に問題はなく。


唯一道なりから外れたのはエイド直後の未舗装路に入っていくところだけだったと思いますが、そこも看板があったので問題なしでした。



さて、ここからは少し懸念していた約8kmの未舗装区間。


しかし、レース前にFさんから聞いた通り、緩い傾斜で車も通れるような走りやすい道。


少し傾斜がキツくなっても長くは続かないので、キロ5を切るくらいで登っていけます。


途中何ヶ所か轍が深く掘れている場所はありましたが、注意看板もあって大きな問題はなし。


小さな水たまりやぬかるみも少しありましたが、全体的には水はけがよくそんなに気になるものではありませんでした。


そしてなんと言っても林の中を抜けていくコースは走っていてめちゃくちゃ気持ちがいい!!


木陰が多いので暑さも軽減されましたし、途中で時折見える渓流も含めて最高でした。


写真を撮りたい場所は何ヶ所もあったんですが、まぁ帰りに撮れば良いかと先を急ぎます。


前はもちろん、後ろにも人の気配を感じず、単独走になっていたので、練習で走っているかのような気分でした。


11kmで登山道入口のエイド。


この直前で右手に登山道の入口が現れるので一瞬戸惑いました。


でも登山道には入らないので、気にせず正面に見えるエイドに向かえば良いです。


走っている間は後ろに人の気配を感じなくなっていましたが、エイドを出る頃には2位の方がエイドに来るのが見えるくらいの差でした。


まだまだ油断は出来ません。



【11km〜山頂】



ここから先もしばらくは同じようなコースで、キロ5を少し超えるくらいで済んでいましたが、未舗装区間が終わった13km過ぎくらいから急に傾斜のキツいヘアピンカーブが始まります。


それでも事前にFさんから聞いた話では本当に傾斜がキツくなるのは15km過ぎとのことだったので、ここはきっと富士登山競争で言うところの馬返しの直前なんだと思い、歩かずに走り続けます。


幸い15kmの少し手前からは1度平坦に近づいたこともあり、歩きを入れずに15kmまで到達することが出来ました。


ここのエイドはスペシャルドリンクを預けた最初のエイド。


特に派手にはしなかったのでちゃんと見つけられるか不安でしたが、エイドの人がゼッケン番号から見つけ出してくれたのもあって割とすんなりでした。


お腹は空いていなかったので、ボディメンテを飲んで出発。


さぁここからです。


傾斜が明確にキツくなりました。


・・・こんなん走り続けられるか!!(笑)


早々に諦めて歩きが混ざり始めます。


20~30歩歩いて、走って、疲れたらまた歩いてみたいな感じに。


足首の硬い自分の脚的には走ってる方が楽な面もあるんですが、心肺とかも含めるとずっと走るのはキツいんですよね。


途中山頂が見えるところがあって、あぁまだこんなに登るのかとか、30kmの部にしとけば良かったかなぁなんてことを思ったり。


歩いてる間に写真を撮ろうとも思ったのですが、フリップベルトからスマホを出すのに意外と手こずり、出せたとしても今度は濡れた手でカメラを起動できず、そうこうしているうちに景色が変わってしまうので断念しました。



展開が大きく動いたのは約17.5km地点のこと。

ついに2位の人に追い付かれました。


少し前から薄々は気づいていたんですよ。


後ろから足音が迫ってきていることに。


こんな道みんな歩いてるだろ!!と思ってたんですが、上位の人はちゃんと走るのかぁという絶望感。


あと2.5kmかぁ。なるべく離されないように進んで、後半の下りで巻き返せれば良いかななんてことを考えます。


しかし、とりあえず並走してみると・・・あれ?付いていけるかも?


自分の歩きと走りが混ざっていた時の走りのスピードよりは遅いように感じたので、走るところで頑張りすぎていたのかもしれません。


あとは自分も頑張らなきゃというメンタルの部分も大きかったような気はしますし、ちょうどこの辺で傾斜が少し緩くなったような気もします。


いずれにしてもしっかり付いて行って1kmほど並走。


そして18.5kmあたりで2位の人のペースが落ち始めて、再び前に出ます。

(ゴール後に聞いたら脚を攣りかけたとのこと)


ここで前に出られたのは精神的にかなり大きかったです。


そのまま走っていたら、山に入ってからはほとんど見かけなかった距離表示を発見。


手元のガーミンは19.5kmくらいなのに、距離表示は20km。


単純に距離不足なのか、ガーミンがずれたのか原因は分からずとも、登る距離が短くなるなら大歓迎(笑)


気持ちが更に軽くなりました。


おかげで山頂近くの傾斜がキツくなったところこそ、少し歩きが混ざりましたが、2位の人を離してからはほぼ走って進めました。


山頂手前のエイドのところからは100mくらいだけ藪の中を進んで、山頂へと向かいます。


ここだけがコース内で唯一登山っぽさを感じる場所。


事前にFさんから聞いていなかったら面食らったと思うので良かったです。


山頂折返し地点にはスタッフがいたので、ここだけは撮っておこうと思い、写真を撮ってもらいました。



山頂近くにも景色が良いところはたくさんあったのでいろいろ撮りたかったんですけどね。


途中で追いつかれこそしましたが、再度突き放してトップでの折り返し。


ひたすら下り続ける後半戦へと続きます。