こんにちは。最新アンチエイジングのDr.ウメジです♪

女性ホルモンの検査法についてお話を続けています。

今回は、女性ホルモンの検査をするとき、
なぜ、血液検査でなく唾液検査をするのかに
ついて、ご説明します。


実は、体の中のホルモンは、ほとんどがタンパク質と
結合して存在しています。これを結合型と呼びます。

女性ホルモンの場合は、生体の成分でも比較的小さい
ものです。タンパク質は、生体成分のなかでも大きな
ものです。小さなホルモンが大きなタンパク質に
つかまえられて、体の中にあるわけです。

一方、少量なのですが、何とも結合しないで、
フリーで存在している女性ホルモンがあります。
これは遊離型と呼ばれています。

ここで肝心な事は、ホルモンとしての効力を持つのは
遊離型のみであるという事です。

ホルモンを検査する目的は、
あなたの体の中にある,効力のある女性ホルモンを
測定する事です。けっして、トータルの女性ホルモン
の量を測定する事ではありません。

血液検査は、結合型の女性ホルモンも、遊離型の
女性ホルモンも区別せず、トータルの量が分かるだけです。


一方唾液検査は、一番知りたい女性ホルモンとしての
効力がある遊離型のみを測る事ができます。

分かってしまえば簡単なのですが、このことは画期的な
発見でした。

血液の成分は、唾液腺のところにきて、唾液成分と
なっていきます。ただ、血液の成分の大きなものは、
たとえば、赤血球とか他の血球など、そしてタンパク質などは、
唾液腺のところを通過できません。

そうなんです。女性ホルモンも同じで、フリーの遊離型の
女性ホルモンは、小さいので、唾液腺を通過します。
一方、タンパク質と結合した女性ホルモンは、
ここを通過できないのです。

その結果、唾液のなかには、フリーの遊離型女性ホルモンのみ
があることになります。

唾液検査で、効力のある女性ホルモンのみが測定
できる事がお分かりになったと思います。

いかがですか。

血清検査法で女性ホルモンの分析をするのは、
まったくの意味のないこととお分かりに
なっていただいたでしょうか。



最新アンチエイジングのDr.ウメジでした。