アンチエイジング、世界の動き。


こんにちは。最新アンチエイジングのDr.ウメジです♪

先月9月、アンチエイジングの国際会議が
タイの首都バンコクで開かれていました。
3日間にわたって開かれた会議に
私も出席しました。

その時の様子をあなたにご紹介しますね。

この会議の主催はA4M(米国アンチエイジング医学会)
とよばれる学会で、アンチエイジングでは世界屈指の
国際会議を開いています。

この会議に参加するメンバーは、医師、看護師などの
医療従事者、それと科学者たちです。また、
この人たちに加えて、アンチエイジングの
機器メーカー、サナトリウムなどの健康施設のオーナー
たちが集まり、大規模なものでした。

私は、いままでいくつかの国際会議に参加していますが、
このアンチエイジングの会議は、女性たちが目立って多い
のが印象的でした。
それだけ、女性の関心がたかい分野なんですね(あたりまえか(汗))。

発表された研究結果は、全部で78題ありました。
なかでも、ホットで注目を浴びている内容を、
これから数日かけて、あなたにおつたえしますね。

今日は、最初のご案内なので、
まずは、「老化」に関する最新の
受け止め方です。あたらしい
”老化の常識”ともいえます。

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■老化を止め、若返らせる
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このタイトルって、キャッチーに聞こえたり、
なにか商品の誇大宣伝に響いたりしますね(汗)。

今までは、そうでした。
「老化を止める!? そんなでたらめな!」
「若返る!? そんな非科学的な!」

昔から、人々の強い願望として、
「老化をとめて、死なない永遠の命を持ちたい」
「若返って、いつまでも20歳の時の若さと
エネルギーを持っていたい」
があります。

この願望から、科学も生まれてきましたし、
科学の進歩が待てない人は
夢を膨らませファンタジーを想像したり、
宗教に答えをもとめたり、
詐欺まがいの商品やサービスが
提供されてきた歴史が止まることなく
つづけられています。

そして今です。
今は、「老化を止め、若返らせる」ことが
ようやく可能になった時代です(きっぱり)。
可能性が切り開かれたのですから、現実化するのは
近いです。

一つの実例をお話しますね。
先週、ノーベル医学生理学賞に、京都大学の山中先生が
選ばれましたよね。あれです。山中先生が
世界に先駆けて見いだしたiPS細胞が一つの実例です。

決しして難しい話ではありません。
あなたの耳の後ろの皮膚をほんのわずか削って、
それを山中先生の方法で細胞に育てていくと、
なんと皮膚細胞から、髪の毛でも、心臓でも
、脳でも、なんにでもなれる万能な能力をもつ
細胞が出来るのです。

もちろんあなたの皮膚だけでなく、血液からだって
出来る訳です。

この万能の細胞は、あなたにだってなれるのです(恐)。

あなたは、アラフォーですよね。
あなたの皮膚は、40年前後の年齢を重ねてきた細胞です。

「え~っ! 違います!皮膚の細胞は、
毎月生まれ変わるので
私の耳の後ろからとった皮膚は、
1ヶ月しかたっていません!」

あなたは、賢い人ですね。
感心します。
その知恵と反応の速さを
大切にしていきたいですね。

あなたの言う通り、あなたからとった皮膚は、
生まれてから1ヶ月
しかたっていません。
生まれたてのホヤホヤです。

でも、この細胞をつくっている皮膚の
おおもとの細胞(幹細胞)は
40年前後の年月を経ています。

取り出した細胞は、たとえ生まれてから
一ヶ月しか立っていないのですが、
その細胞は、約40年間にわたって
老化した遺伝子からうまれた
細胞です。

ちゃ~んと40年間の老化が
きざみこまれています。
これを専門用語でいいますと
エピジェネティックスの変化と言います。

いずれにしても、あなたの耳の後ろからとった
皮膚細胞は、40歳の皮膚細胞です。

お話はこれからです。
大切なのは、この細胞を、山中先生の方法でそだてると、
細かい議論はこの際おいておいて、おおざっぱに表現しますと
なんと0歳の細胞(iPS細胞)に戻ります。

40歳から0歳、もっと正確には、
生まれる前の受精卵のような状態になります。

つまり、あなたの40歳の皮膚は、
0歳を通り越して、マイナス9ヶ月
の状態にまで、若返るのです。

驚きますよね。

山中先生のiPS細胞研究は、ノーベル賞の発表直前に
あった今回の国際会議でも、話題になっていました。




続きます。

最新アンチエイジングのDr.ウメジでした。