教授回診。白い巨塔やドクターXではないが、教授回診は当然全員参加が原則。教授は人の良さそうなお爺ちゃんに見えるが、その観察眼というか、知識、経験、診断能力は素晴らしかった。大学も主席で卒業、若い頃は陸上選手だったとか。書もやっておられ、とても字が綺麗だった。
その頃、私は孤発性CJDと診断した患者さんを受け持っていた。CJD感染怖いな~とは常々思っていた。
回診中は、誰も病室に入らないというか入りたがらない。
教授は、病室の前で
「○○さんの、担当は誰なの?」
すかさず、病棟医長が
「ドック先生です。」
教授「じゃあ、心配ないね。」
えぇ~、スルーですかぁ?マジ?
俺、当時20代、教授は60代。潜伏期間考えたら、若者じゃなくて年寄りが担当した方が良くないか?