日本で使用されている豊胸用のシリコンインプラントはすべてが海外製です。その中で安全性が実証されて日本の厚生労働省、アメリカのFDAやヨーロッパEUのCEマークなどで認定されているものが使用されることがほとんどだと思います。

シリコンインプラントを製造している会社によって、形や柔らかさも様々で、それぞれの特長があるために優劣を決めるのは難しいですが、私は20年にわたって、EUROSILICONE社製のES80というインプラントを最も多く使用しています。これはスーパーソフト・コヒーシブと呼んでいるほど柔らかさがあり、さらに耐久性に優れているために私は最も信頼しています。

このES80のもうひとつの特長はLow profileであることです。これはインプラントの高さが低いということで、例えばある容量のインプラントの場合、高さが低く、直径が長いつまり底面の面積が広いのです。一方、High profileのタイプになると全く同じ容量でも底面が狭くて高さが高いということになります。

ややこしいですが、簡単に言いますと、同じ容量のシリコンインプラントであっても、High profileの場合はバストの立ち上がりが急で前にボンッと飛び出ているバストになり、Low profileの場合はバストの立ち上がりがなだらかになります。日本人の方はあまり前に飛び出したバストは体形的にも似合わないので、Low profileが適していると思います。

 

また、同じ大きさのシリコンインプラントを入れても、結果として大きさや形は人により様々です。その理由はもともとのバストの乳腺の量、脂肪の量、皮膚の厚さが当然人により様々だからです。

それでは私の患者さんで全く同じEUROSILICONE社製の240mlのES80(スーパーソフト・コヒーシブシリコン)を入れた3人の方をお見せいたします。

 

まずは31歳の女性です。

NEW http://www.keisei.ne.jp/photograph/cat63/post-70.html

 

次に、同じく31歳の方です。

NEW http://www.keisei.ne.jp/photograph/cat63/post-71.html

 

35歳の東南アジア系の外国の方です。

NEW http://www.keisei.ne.jp/photograph/cat63/post-72.html

 

すべて同じタイプの240mlのEUROSILICONE社製ES80のシリコンプラントです。

3人の方を並べてお見せいたします。

NEW http://www.keisei.ne.jp/photograph/cat63/post-73.html

 

人によって結果は様々なのが興味深いですね。

患者さん自身はもちろん、これだけ多くの豊胸手術の経験がある私でも、術後の結果を正確にイメージして患者さんにお伝えするのは難しいものです。

手術前にあらかじめシリコンインプラントのサイズを選択するのではなく、手術中に鏡で見ていただいて決める方法を取っている理由はこのためです。

 

豊胸術は硬膜外麻酔を使用して日帰り手術で行います。時間は60~90分くらいです。リスクや合併症は被膜拘縮、波打ち(リップリング)、左右差、内出血、感染などです。

治療費用の目安は600,000~700,000円です。

 

私どものクリニックの豊胸術のページです。

(PC)http://www.keisei.ne.jp/bust/

 

タウン形成外科クリニック