当院では、豊胸術のときに硬膜外麻酔(こうまくがいますい)を行います。

 硬膜外麻酔と似ているものに脊椎麻酔(せきついますい)があります。

人間の脊髄は硬膜という膜の内側にあります。

この硬膜の内側はクモ膜下腔(くもまくかくう)という空間になっていて、 髄液(ずいえき)という透明な液体で満たされています。その中心にあるのが脊髄です。

脊椎麻酔では、このくも膜下腔の中に局所麻酔を注入します。

脊髄そのものに麻酔がかかり、とてもよく効くのですが、回復までやや時間がかかるため、 下半身などの場合は半日以上歩けなくなったり、自分で尿をしたりすることもできません。 ですから日帰り手術でまず行われません。 よく虫垂炎(盲腸)の手術で用いられます。

 一方、硬膜外麻酔は、硬膜の一歩手前の硬膜外腔(こうまくがいくう)という脂肪で満たされた部分に麻酔を注入します。

 脊椎麻酔よりは麻酔の効きは減少しますが、これでも美容外科の脂肪吸引や豊胸術における乳腺など体表に近い部位(身体の浅い部分) では除痛効果は十分で手術が行えますし、何より回復が早いので、数時間後には帰宅できるというメリットがあります。

 

硬膜外麻酔施行中(医師:石原) 

思ったより痛くありませんよ!

 

2007年の第93回日本美容外科学会・第5回東方美容外科学会(共同開催)が韓国のソウルで行われた際に、豊胸手術における麻酔法について、私が英語で発表した実績があります。

 

 

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タウン形成外科クリニック