私が順天堂大学医学部病院管理学の大学院に籍をおいていることは以前ブログでも書きましたが、その研究の一環として、郡山の南東北総合病院で行われた日本医療マネジメント学会東北連合会で出席、発表してきました。

テーマはずばり「美容外科オフィスクリニックにおける医療事故防止対策」についてです。

 

 美容外科のオフィスクリニック(ビルの中にある開業医クリニックという意味)は近年増加傾向にあります。

 美容外科という診療科目は原則として健康な人を相手にしていることで当然、診療は安全が大前提で行われなければなりません。しかし、各種麻酔を用いて毎日数多くの手術を行うという点では、リスクは皆無でなく、そこが保険診療を主とした他の診療科の開業医との大きな差異です。その特殊性から検討した、私ども独自の美容外科における医療事故防止対策について発表してきました。


マネジ学会

発表内容を簡単にご説明しましょう。

 

①術前問診(カウンセリング)で健康に問題はないかをまずチェック、そして最も大切なことは患者さんが望んでいることは何かをきちんと把握することで、過剰な手術をしないことを徹底する

 

②医療器械、材料、薬品などの術前準備に抜かりがないようにスタッフ一同が徹底する

 

③総合病院などに比べると限られた小人数のスタッフであるのは仕方がないものの、診療・手術時には全員が協力し合って安全に行えるようにする

 

④治療後の説明には担当医師、看護師はもちろん、受付スタッフがきちんと把握し、患者さんの疑問や不安がなくなるまで何度でもきちんと説明することを徹底する

 

⑤術後、治療後の帰宅後に不安なことが起きた時のフォロ-アップとして連絡用電話や携帯メールなどを活用する

 

⑥実際の医療事故が起きなくても、事故につながるようなうっかりミスが起きそうになった場合(ヒヤリ、ハットと呼んでいます)をきちんと報告、反省、検討できるインシデントレポートを医師を含め医療スタッフ全員が必ず提出する。

 

以上が発表の要旨です。美容外科においては万全な医療安全対策が絶対に必要です。私どものクリニックは常にそれを最優先に考えて診療を行っています。

 

また研究成果をご報告します。

 

こちらは私の学会発表や論文に関する情報のページです。こちらもご参照ください。

http://www.keisei.ne.jp/doctor.html

 

 

タウン形成外科クリニック