前回まで「疲れやすさ」や「スタミナ」の源は「ATP」であることをお話ししてしてきました。

「ATP]はどうやって作られているか?が気になってきましたね。

その答えは「ミトコンドリア」にあります。

 

ATP産生の過程は、「解糖系」「クエン酸回路」「電子伝達系」という3経路に分かれています。

 

「解糖系」は細胞質基質にあり

「クエン酸回路」「電子伝達系」はミトコンドリア内にあります。

 

1分子のグルコースから「解糖系」と「クエン酸回路」では2ATPが産生され

「電子伝達系」では34ものATPが産生されます。

 

これらのことからお分かりのように

エネルギー源である「ATP」の9割以上がミトコンドリアで作られていることになります。

 

エネルギーの通貨である「ATP」が「ミトコンドリア」で産生されている。

 

筋肉を動かす力、呼吸や内臓が働く力、脳神経が働く力など、すべての活動に必要なエネルギーを

供給しているのが「ミトコンドリア」なのです。

 

このことからお分かりのように

「ミトコンドリア」に着目すると、「慢性の疲れ」や「さまざまな不調」が起こることの背景に「ミトコンドリア」の機能が低下して、「ATP」をつくることが出来なくなっていることが推察されるわけです。