今回はいつもと違うインフルエンザ流行のお話です。
新型コロナウイルス感染症流行により2年間は、日本でのインフルエンザ流行はみられていませんでした。ところが2022年12月よりインフルエンザ患者数が増加し、3年ぶりのインフルエンザ流行となりました。
2023年夏季には患者数の減少が報告されていましたが、本年秋より患者数が再び増加し年末にピークを迎えそうです。各地で学級閉鎖や休校が相次いでいます。
さらに心配なことに、冬季には新型コロナウイルスとの同時流行(ツインデミック)が懸念されています。今季は昨年からの流行が1年中続く異例の状況となっています。インフルエンザ流行がしばらくなかったことによる免疫の低下や人の往来増が原因とされています。
インフルエンザにかかった場合、まずは医療機関に連絡して受診後、迅速診断キットでの診断をお願いしましょう。治療薬としては有名なタミフルをはじめ、ゾフルーザなどの内服薬、リレンザ、イナビルなどの吸入薬、ラピアクタなどの注射薬があります。
インフルエンザの出席・出勤停止期間は発症日を0日とし、その後5日間プラス解熱後2日間がめやすとなっています。詳しくは受診された医療機関でおたずねください。
これから年末にかけてのツインデミックも考えられますので、インフルエンザワクチンの接種はおはやめにお願いします。