12月1日は世界エイズデーです。エイズという病気を知っていますか。

 

 エイズは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV:Human Immunodeficiency Virus)に感染して起こる病気です。HIV感染後、体の中でHIVが増殖し、身体を病気から守る免疫機能が破壊され、普通は感染しない病原体に感染し易くなり、様々な感染症(日和見感染症)を発症する状態をエイズといいます。

 

 HIVは感染しても症状が現れるまでの期間が長く、数ヶ月から10年以上も発病しないことがあります。

 

 厚生労働省エイズ動向委員会では、日本でのHIVエイズ患者数は緩やかに減少傾向があると報告しています。年齢別では、HIV新規報告数では20歳代と30歳代が多く、エイズ患者では40歳代が最も多いとのことです。

 

 今年の世界エイズデーのキャンペーンテーマは「このまちで暮らしている。私もあなたも。12月1日は世界エイズデー」です。

 

 これまでHIV/エイズに対して様々な取組がなされてきました。当初は不治の病とされていましたが、治療法の進歩によりHIV陽性者の予後が改善されました。その結果、HIVに感染しても、治療の早期開始・継続によりエイズの発症を防ぐことができます。さらに、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。また、治療を継続して体内のウイルス量が減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています。

 

 現在日本では、HIV検査がもよりの保健所で匿名・無料で検査できます。お心当たりのある日から8週間以上過ぎてから検査を受けましょう。早期発見、早期治療で、エイズの発症を予防しましょう。