健康なおりものがデリケートゾーンを健康に保つ

昔から女性器をきれいにする器具として
ビデが使われていました。

ビデの意識は欧米のほうが強く、
欧米のバスルームには、
トイレの横に必ずビデがありました。

一方、日本人はいまだに欧米式のビデは使い方さえ知らず、
前後を逆に座ったり、
酷い時には何も知らずに排便したりして、
恥ずかしい思いをする人もいます。

ところが、日本ではウォシュレットが開発され
急速に普及していきました。
そしてその温水洗浄便座には
欧米のビデを一気に飛び越すような
画期的なビデ機能が標準装備されています。



洗えば洗うほど不潔になる


しかし、この使い方が問題です。
清潔の意識が過剰になった人が、
ビデを使いすぎるようなんです。

何度も頻回に洗浄しすぎることで、
腟の中の大切な菌、デーデルライン桿菌までも
どんどん流してしまうことになります。

腟の中はデーデルライン桿菌がいるからこそ、
悪玉菌が繁殖せず、
きれいな環境を保つことができるのですが、
必要以上に洗浄して、
デーデルライン桿菌を流してしまうと、
悪玉菌は「ラッキー」とほくそ笑んで
どんどん増殖します。

きれいにしているつもりが実は汚くなっていくのです。
腟が感染を起こし、
分泌物が膿のようになっていきます。

汚い下り物が増えると
ムレたデリケートゾーンには
さらに悪玉菌が増殖していきます。

こうなると臭いやかゆみもどんどん悪化します。
これまでにもマイクロバイオームの観点から
身体を洗いすぎたらダメと書いてきましたが、
腟の中だって同じです。
洗いすぎたら余計に不潔になってしまうんです。

何事も
過ぎたるはなお及ばざるがごとし、ということなんです。