試験まであとわずか。
国試受験生の方から、以前 114A28 の問題を質問を受けました。
この問題では
生まれた時の身長も体重も10パーセンタイルより上です。
(赤ちゃんを大きい子から並べて行って、小さい方10人には入らない)
ですから、SGA性低身長の診断基準に当てはまらないので、SGA性低身長とは診断されません。
SGAはsmall for gestational age でつまり、
在胎週数に比べて小さい
そして、SGA性低身長は、『生まれた時に、小さかったし(小さかったので)、今も小さい』状態のことを言います。
SGA性低身長の診断基準は、次の通りです。
出生児 10パーセンタイル未満で
2歳でもー2SD以上になっておらず、追いついていない(catch- upしていない)。
この問題では、生まれた時点の大きさで、SGA性低身長の基準を満たしていません。
また、問題文より精神発達や外性器異常、虐待なども記述がないし、女性ならターナーも疑いますが、この子はそもそも男児です。
そうすると、成長ホルモン分泌不全性低身長症(GHD growth hormone deficiency)を疑うのが妥当です。
これが正解の選択肢です。
なお、SGA性低身長と診断したならば、身長の伸びを期待して成長ホルモン補充します。
(実際、以下に述べます負荷試験をして、成長モルモンを測ると、低下している場合も多いようですが、たとえ成長ホルモンが正常に出ていても、補充し、身長を伸ばします。)
一方、
成長ホルモン分泌不全症性低身長(GDH)を疑うならば、成長ホルモンの低値を証明します。
もし本当に低値ならば、成長ホルモンの補充になります。
ですから、SGAもGHDも診断が付けば、
成長ホルモンの補充です。
補充する量など細かいところが違うようですが、
成長ホルモンの補充です。
追加ですが、
GHDを疑う場合の、成長ホルモンの低値を証明のための検査ですが、
ガイドラインでは、(2つの)負荷試験をして成長ホルモンの低値を証明することとしています。
そこで、
もし今後の国試で聞かれるとするなら、
どのような負荷試験が適切かを選ばせる問題が出るかもしれません。
GHDを疑わせる症例を提示して、
この後どんな負荷試験をするか?という問題が出るかもしれません。
(というか、今回の冬メック模試に出ていました)
答えは、
アルギニン負荷
インスリン負荷
クロニジン負荷
L dopa負荷
グルカゴン負荷
あと、
GHRP-2(GH RP-2 growth hormone releasing peptide )
てのもあるみたいですが、さすがに出ないでしょう。
まとめ
⚫︎SGAとGHDの診断の違い
⚫︎どちらも成長ホルモン補充
⚫︎GHDの検査(負荷試験)を覚えましょう。


