サイモンとガーファンクルのCD発売当初のベスト盤の音の良さにびっくりして、オークションでTOTOの聖なる剣を買ってしまいました。

サイモンとガーファンクルのベスト盤が35DP13、聖なる剣は35DP12という型番です。



いわゆるゴールドレーベルと言われている中心にMANIFACTURED BY CBS SONY RECORD INCの刻印が。これがあるなしで値段が違う様です。まさしく最初期盤です。

我が家にはBLU-Spec CD2という規格の2000年デジタルリマスター盤があります。これらをリッピングしてRoon経由で聴き比べてみます。


まずはBLUSpecCDから。


Rosannaを聴いてみます。

悪くはないです。これだけ聞けばいい感じですが、ボーカルとギターの分離がイマイチな気がします。

ボリューム位置は-40dBです。


次は35DP12のCD発売時に売り出されたまさしくCDのご先祖様です。


BluSpecCDに合わせるとボリューム位置は-32dBで8dBボリュームを上げないと聴感上で同じ大きさになりません。

これも全く違う音です。まず、BluSpecCDに比べてボーカルがすっきりして楽器から完全に分離しています。抜けが良く感じます。一つ一つの楽器もくっきりと分離します。一方で迫力という意味ではBluSpecCDの方が上かも。


次の曲はもっと顕著に違いがわかります。

35DP12に比べてBluSpecCDで聴くこの曲はなんとも面白みがない音に聴こえます。全体に立体感がなくベターッとした感じに聞こえます。一方の原初CDは全く違う録音の様です。

ピアノが表情豊かに鳴りサックスが吠えます。立体感に富んだ録音です。


残念ながら、今回も新しいCDより原初のCDの音の方がはっきりとオーディオ的には上だと思います。


最後にTIDALの音源を聴いてみます。


これはほぼBluSpecCDと同じです。原初CDにははっきり劣りますが、BluSpecCDとは同等かちょっと良いかもしれません。


というわけで、音量さえ揃えれば、我が家のシステムで聞く限り原初CDの方がいい感じに聞こえる物が多いのかも。ちょっと買い漁ってみます。