ゼレンスキー大統領ら暗殺計画に関与したとして高官二人が逮捕されたとのこと。

 

 

「ウクライナ保安庁(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領らを暗殺する計画に関与したとして、国家反逆などの容疑で国家警備局の大佐2人を拘束したと発表した。2人はロシア連邦保安局(FSB)の指示を受け、機密情報を漏らしていたという。

ゼレンスキー氏だけでなく、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長やSBUのマリュク長官らも暗殺計画の対象だった。

発表などによると、FSBの狙いの一つは、大統領警護に近い軍人の中からゼレンスキー氏を人質にとり、殺害する実行犯を探すことだった。マリュク氏によると、テロはロシアのプーチン大統領の「5期目就任のプレゼント」になる計画だったという。

SBUによると、大佐2人は金銭の報酬と引き換えに、FSBの工作員らのテロ計画を支援。2人の自宅などを捜索し証拠を見つけたとしている。」(共同)

 

   悪人顔のゼレンスキー

またいつものように犯人はロシアの指示を受けていたとウクライナ保安庁(SBU)は発表したが、ウクライナ通常の偽旗作戦でロシアを貶めるでっち上げとはちょっと違うように感じる。

もちろんふたつの見方がある。

ゼレンスキー暗殺計画などなかったが、ロシアを貶めるためにいつもの偽旗作戦を企てたという見方。

もう一つは本当に暗殺未遂事件はあったが、ロシアに罪をなすりつけることで、本来の暗殺計画を隠ぺいし且つロシアを貶めるという一石二鳥を狙ったという見方。

 

いや三つ目も、つまり本当にロシアがゼレンスキー暗殺を計画したという見方があってもいい(ウクライナのいう通り)が、確率的にあり得ない。つまり、負けが明らかなウクライナゼレンスキーを今更ロシアが暗殺しても得るものが何一つないからだ。

それはウクライナ側ですら認めたも同然な発言をしている。

「ウクライナ保安庁マリュク氏によると、テロはロシアのプーチン大統領の「5期目就任のプレゼント」になる計画だったという。」

とのことだが、余りにも暗殺理由が馬鹿げていて笑うしかない。要はロシアにゼレンスキー暗殺理由がないことをウクライナ側が認めたも同然ということだ。

 

暗殺とは、ふつう強者又は強力な邪魔者を排除するために行われる。しかし、ロシアにはゼレンスキーはもうというか昔から強力な邪魔者ではありえないから、ゼレンスキーを暗殺するという発想すら浮かんでこないだろう。

逆に言えばウクライナにこそプーチン大統領を暗殺したくてたまらないはずだ。米国民主党やディープ・ステートがトランプを暗殺したくてうずうずしているように、強者こそ暗殺の対象なのだ。

 

ではこの事件はどう見たらよいのか。

私はこれは偽旗作戦の可能性は低いとみる。可能性は残るが。というのもウクライナに残っているロシアへの対抗手段はテロとプロパガンダしかないからだ。

しかし、私の見方は、確かにゼレンスキー暗殺計画はあった可能性がある。そして逮捕された国家警備局の大佐2人が起こした可能性がかなりある、だ。

 

 ゼレンスキーは本来5月で大統領任期が切れて選挙をしなくてはいけないのだ。大統領就任から5年となる5月20日に。しかし、戒厳令を理由に大統領選を延期した。つまりゼレンスキー独裁体制を今後も維持し続けるということだ。(ウクライナをまだ民主主義国家などとバカ言ってるやつもいるが)

一般に、「そうだよなあ、戦争中に大統領選などやってる暇なんてないよな」と思ってしまう。私もそう思った。しかし、大東亜戦争中に日本は選挙こそしないが、東条英機首相は引きずり下ろされている。戦局を変えるためには政治家トップを変えるということもあり得る。しかし、それをしないのはまさに独裁国家の証明なのだ。

ウクライナは戒厳令下だから大統領選しなくてもよいとは必ずしも決まっていないらしい。

ドミトリー・バビリンという人が「Ria Novosti」で次のように語っている。

「…ウクライナの法律によれば、戒厳令中は選挙を実施できない。しかし憲法には、戒厳令によって現大統領の権限が自動的に延長されるとは書かれておらず、その制限は5年と明確に定められている。

 5月20日以降、ゼレンスキーはもはや独立国家の元首ではなく、権力の簒奪者であり、ロシア連邦とウクライナの国民に対する戦争犯罪の疑いがある。

ゼレンスキー氏の地位が半合法であることは、ウクライナの将来の運命をめぐる交渉において、ゼレンスキー氏がもはやロシアの当事者になりえないことも意味する。しかし、これはロシアが交渉を完全に放棄し、もはや扉を開いたままにしていないことを意味するものではない。交渉は、そのような政府が出現したとき、または今すぐにでも、キーウまたはリボフで(運次第で)キーウまたはリボフで新しい合法的な政府と行うことができるが、西側諸国が紛争の主な主催者および扇動者となる。(後略)」

 

つまり、ゼレンスキーは5月20日以降憲法違反状態に突入するのだ。

アメリカですら「米国政府は、ウクライナ選挙を中止すればロシアにさらなる交渉材料を与え、クーデターを引き起こす可能性があると認識した。したがって、彼らはゼレンスキーの再選を要求した。」

とドミトリー・バビリンは書いている。

それはウクライナ国民の各層で認識されていることだから、5月20日以降のゼレンスキーの地位については非合法ということで反発が強まるはずだ。

 

国民にゼレンスキーへの不満がかなり溜まっている。しかし、国民よりウクライナ戦争の現実・真実を知っているのは、ウクライナの軍人や諜報機関の者たちだろう。機密に触れることが多いから、ゼレンスキーの戦争遂行のまずさと兵士の大量戦死の責任はゼレンスキーらにあることをよく知っている。

そして、政敵であったザルジニー元総司令官が行方不明になったと伝えられている。ゼレンスキーが先回って拘束したか処分したかはわからないが、地下に潜って何やら準備している可能性が考えられる。

 

そういう不穏な中でのゼレンスキー暗殺未遂と高官二人の逮捕が起こったのだ。

ロシアが後ろにいるなんていうのは糞理由は誰も信じない。

むしろ、ゼレンスキー配下のウクライナ保安庁が先手を打って政敵に打撃を与えようとしたか、あるいはナチスの時のシュタウヘンベルク大佐のヒトラー暗殺未遂事件(ワルキューレ作戦 映画ではトム・クルーズ)のようにゼレンスキー反対派の一部が実際に起こした暗殺事件だった可能性すらある。

 

 

私としては、ゼレンスキー暗殺又はクーデターを大いに歓迎する。ウクライナ国民が少しでも命を長らえるためにはゼレンスキーを排除して停戦ができるトップに変わらないといけないのだ。

東条英機首相の後に終戦をもたらすための鈴木貫太郎が首相に変わったように。(東条の後は小磯國昭が総理となり、その後に鈴木貫太郎が終戦首相となったが)

 

そんなウクライナに日本は何兆円もの戦費を捧げるのだから嫌になってしまうよ。