大山鳴動して鼠一匹の紅麴問題になりつつあり、またネットではもう小林製薬紅麹薬害は「冤罪」「濡れ衣」という認識が定着しつつあるようです。
私は当初この問題を、紅麴薬害は確かに問題かもしれないが、紅麴に対処するのと同じようにワクチン薬害に対しても、厚労省やマスコミは大きく扱うべきではないかという指摘をしたのですが、それはそれでその通りでネットでも同様な意見が多かったと思っていましたが、その後の展開はそもそも紅麴薬害自体が「冤罪」(真実の隠ぺいが目的)なのではないかという見方が広がりました。
私としては半信半疑でしたが、今となってはかなりの情報が出てきて、小林製薬がスケープゴートにされた可能性が高いと思うようになりました。
そもそもこの問題のきっかけは日大病院の腎臓専門のA教授が小林製薬の紅麴薬害を指摘したことから起きたようです。
「日本大学板橋病院 A主任教授
「(紅麹コレステヘルプ摂取での健康被害が)3例連続しましたので、疑わしいというふうに思い、小林製薬に連絡を取っていいですかと」
日本大学板橋病院のA教授は去年12月から先月にかけて、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を摂取し尿の泡立ちや濁りを訴える50代から70代の女性患者3人を診察しました。いずれも健康で既往歴などがなく、常用している薬もありませんでしたが、3人は共通して「紅麹コレステヘルプ」を摂取していたことがわかり、影響を疑ったということです。
病院側が先月1日に小林製薬に問い合わせたものの、「同様の情報はない」と対応されていたということです。」
確かに食中毒や感染症発症の場合は迅速に対応すべきなんですが、その指摘がなんだか怪しいのです。
医療経済ジャーナリストの森田洋之氏は次のようなポストをしています。
>小林製薬 紅麹問題 ほぼすべての患者に「ファンコニー症候群」
— 森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 (@MNHR_Labo) April 4, 2024
とのことですが、以下事実確認。
・厚労省や専門家いわく、紅麹サプリが腎障害(ファンコニー症候群)をおこす機序や因果関係はいまのところ不明。論文にもなっていない。… https://t.co/6QDb9Rt6ov
「>小林製薬 紅麹問題 ほぼすべての患者に「ファンコニー症候群」
とのことですが、以下事実確認。
・厚労省や専門家いわく、紅麹サプリが腎障害(ファンコニー症候群)をおこす機序や因果関係はいまのところ不明。論文にもなっていない。
・一方コロナワクチン接種がファンコニー症候群を発症した症例はすでに医学論文として発表されている。
例)「COVID-19ワクチンの接種後にFanconi症候群・尿細管間質性腎炎を来した一例」(日本腎臓学会誌)
以下は推測。
・日本人の約9割がコロナワクチンを接種しているので、今回ファンコニー症候群を発症された46名の方々も、確率論で言えばほとんどコロナワクチンを接種されている。
エビデンスとして論文化されているものを第一に疑うのは医学の正道のはずですが、専門家も大手メディアも頑なに「コロナワクチン」について言及しないのはなにか理由があるのでしょうか。」
森田洋之氏が指摘しているように、腎疾患の専門医ならまずコロナワクチンによる発症を疑うべきなのですが、そうしている気配が全くなく、紅麹サプリが腎障害をおこす機序や因果関係は不明なのに、唐突に紅麴薬害を持ち出しています。
そこでA教授の疑惑が浮上するのです。
この教授はここ数年間、田辺三菱製薬、アストラゼネカなどから以下のように突出して高額な謝礼(ほとんどは講師謝金)を受け取っているのです。(医療ガバナンス研究所のホームページで検索できます。)
これを見ると2016年から21年までに約1億14百万円もの謝礼を田辺三菱製薬、アストラゼネカなどから受け取っていることが分かります。また2022~3年のデータはないのですが、この高額謝礼受け取りの例から推測するなら、当然直近の2年間も相当額の謝礼を受けているとみていいはずです。となると、合計約1億5千万円以上にも上ります。
(医療ガバナンス研究所調べ)
2021年21.8百万円
2020年15.2百万円
2019年23.1百万円
2018年18.7百万円
2017年18.4百万円
2016年16.3百万円
合計 約1億14百万円
これでは高額な謝礼をもらっている製薬会社に不利なことは言えるわけがなく、ワクチン薬害についてはスルーして偶々患者が小林製薬の紅麴サプリを飲んでいたのでそれを原因としたのではないかと疑われるのです。
たかだか3人の事例から紅麹を犯人と決めつけるのは医師として異常なのではないでしょうか。
森田氏の「「コロナワクチン」について言及しないのはなにか理由があるのでしょうか」という疑問はこのA教授には付いて回る。李下に冠を正さずだが、「李(すもも)」を本当に取ろうとしていたのではないかな。
武見厚労大臣はワクチン薬害について記者会見で責められているにも関わらず、無視を決め込んでいるのですがなんとか誤魔化したいという思いは見え見えです。
厚労省とA教授がつるんだとは思いたくないが、結果として厚労省は「渡りに船」とばかりに小林製薬の紅麴を大問題だとして扱い、ワクチン後遺症を隠ぺいしたということが疑われるのです。
また、青カビが紅麴に付着し、そこから毒性のあるプベルル酸が発生したのが薬害の原因とされ、小林製薬の老朽化工場の紅麴サプリ生産体制に問題があったのでは、として工場立ち入り検査が行われました。そして、今回プベルル酸が混入していたと言われるサプリは、製造時期は去年4月から10月、出荷時期は去年7月から12月ということです。
が、この青かびについてこんなことが言われているのです。
青カビの発生条件
「青カビは湿気の多い環境で繁殖しやすいカビの一種です。そのため、住環境での青カビの原因として、湿度が高い場所や通気が悪い場所が挙げられます。特に、浴室やキッチン、洗濯室などの湿気の発生しやすい場所、壁や床に隙間がある場所、断熱や換気が不十分な場所などが青カビの発生源となります。」
「Laughing Man」が次のようにポストしています。
「カビが混入したらすぐに気づく。カビのほうが増殖速度が早いため、目視でも状況がわかる。
報道すればするほど、墓穴掘り始めた厚労省とメディア。」
日テレニュースも
別の製造会社「カビが混入したら気づくはず」 小林製薬「紅麹」問題
4/4(木)
小林製薬の「紅麹」をめぐる健康被害の問題で、紅麹を製造している別の会社がNNNの取材に応じ、「別のカビが混入したら気づくはずだ」と指摘しました。
――不安に思う人が一定程度いるのでは?
「紅麹」の製造業者「一番心配している。『発酵』が悪いんじゃないかと」
紅麹を製造する会社は国内に数えるほどしかありませんが、このうちの1社が匿名を条件にNNNの取材に応じました。
「紅麹」の製造業者「カビは出やすい。(原料米は)2回殺菌するが、それでも水分があると出る可能性はある」
この業者によりますと、紅麹は蒸した米に紅麹菌を加えて、タンクで均一に混ぜながら培養していきますが、菌が増える速度が遅いため、別のカビなどが入った場合、カビの方が先に増殖するといいます。ただ、その場合は、培養中でもすぐに気づくはずだと指摘しました。
「紅麹」の製造業者「(水分が多い場合)タンクの周りについたり、においが悪くなり色が出なくなったりする」
また、この会社での培養の期間は長くても30日ほどですが、小林製薬ではおよそ50日間で、増殖がさらに進んだ可能性があるということです。
一連の問題では青カビから発生する「プベルル酸」が混入し健康に影響を与えた可能性が指摘されていますが、国と大阪市は原因の究明とともに製造過程に問題がなかったか調べています。」
(引用終わり)
この日テレニュースは、別の紅麴業者のヒヤリングから、青かびが発生したら必ず気が付くとして小林製薬が青かび発生を見逃してしまった可能性を否定している、つまり小林製薬の紅麴に青かびなどなく、従ってそもそも毒性のあるプベルル酸が発生した可能性も否定しているのである。
もう小林製薬の紅麴薬害は「冤罪」一択ではないのか。
それでも、国家権力は強力だ。冤罪であろうが何だろうが、腎臓障害の原因は「紅麴」と決めたんだ。
(疑惑の)専門医のお墨付きを得ているんだ!なんか文句あっか!とばかりに、小林製薬の冤罪証拠などは一顧だにしない。国家権力厚労省の目的は、腎臓障害の発症原因の真実を見つけることではなく、ワクチン後遺症としての腎障害を隠ぺいすることにあるのだから。
国家権力による冤罪?そう先日裁判所で公安の違法調査(でっち上げ)を認定したばかりではないか。
「2020年3月。細菌兵器の製造など軍事転用が可能な装置を、経済産業省の許可を得ずに中国へ不正に輸出したとして、横浜市にある大川原化工機の大川原社長ら幹部3人が逮捕・起訴された。
容疑は外為法違反(無許可輸出)だった。
起訴後も勾留が約11カ月間続き、翌年の2021年8月に初公判が予定されていた。が、初公判の4日前に東京地検が起訴を突如取り消した。取り消した当日は、公安部と経産省とのやり取りを記した大量の捜査メモを、東京都や国が東京地裁に提出する期限日だった。
大川原化工機の装置は、経産省の輸出許可が必要な機器ではそもそもなかった。つまり公安部による事件の捏造に、東京地検は結果として加担し、ずさんな捜査を追認していたのである。
2023年12月27日、東京地裁(桃崎剛裁判長)は国と東京都に約1億6000万円の賠償を命じた。これに対し、国と東京都は控訴期限の2024年1月10日、午後4時台になって控訴。
また、化学機械メーカー「大川原化工機」の社長らの起訴が取り消された冤罪事件で、警視庁公安部による違法な取り調べがあったとして、同社側が25日、公用文書毀棄と虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで、取り調べを担当した捜査員ら2人を警視庁捜査2課に刑事告発した。」
国家権力は常に正しく、反省などしない機関なんだから、いくら間違っていてもやってしまえばそのまま暴走していくのである。
公安による「大川原化工機」冤罪もそうだし、東京地検特捜の自民党議員への恣意的裏金捜査もそうだ。正しい、正しくないは関係ない。国家意思がそうさせるのである。
ワクチン後遺症隠ぺいのために小林製薬をスケープゴートにする(つまり濡れ衣)と国家が決めたのである。
小林製薬も「大川原化工機」の社長らが頑張ったように国家犯罪とぜひ闘ってほしいものだ。