パー券キックバックとか裏金問題には何の興味もないし、何の問題もないと思っている。強いて言えば、裏金問題を騒ぐことにより大事なことから国民の目を逸らすという戦術に国民が気が付かないことの問題を危惧するだけだ。

それより、ずっとこの問題で何だか変、と思っていることは安倍派が戦う姿勢を示そうとしないことだ。これがどうも解せないし、不思議でならない。最大派閥の安倍派が最弱の派閥になって牙を抜かれ解体すらされようとしている体たらくだ。

別に安倍派を応援しているわけではない。自民党の派閥なんてみんな同じ穴のムジナなんだから、より悪くないのはどの派閥かということでしかない。そういう点では岸田派が米国と中国の走狗の走狗、言いなりになっている点で最低最悪の派閥、国民にとって最低最悪の派閥なのだ。

 

現在裏金問題で繰り広げられているのは自民党内権力闘争である。

“裏金事件”あすの処分決定へ 茂木幹事長が逢沢党紀委員長と会談

自民党の茂木幹事長は、いわゆる裏金事件をめぐる処分を4日の党紀委員会で決めるのを前に逢沢党紀委員長と会談しました。会談後逢沢委員長は、党紀委員会は4日午後4時から開くことを明らかにしました。」(日テレニュース)

  

 

 

そもそもこの問題は東京地検特捜から端を発したパー券キックバック問題だが、当初から特捜の恣意的捜査には批判の声が上がっていた。特捜は米国の指示を受けて安倍派潰しのためにのみ捜査・逮捕をしたと言われている。本来なら当然自民党議員全般に捜査が拡大されてしかるべきだが、特捜は誰でもが「おかしい」と思われるほどあからさまに安倍派のみをターゲットにして捜査を強行した。

他に広がらないと見えてきたとき、誰もが特捜と岸田は手を握っているということを想像した。

そしてそれは当たっている。

米国⇒東京地検特捜⇒安倍派捜査となれば、米国は岸田を懐柔して、岸田派は捜査をしないという約束を得たわけだ。米国の意を受けて特捜はその通り岸田派には手を出さなかった。だから岸田は米国のお墨付きを得て堂々と安倍派潰しに掛かったのである。もちろんそのために岸田は更に米国の言いなりになるしかなくなったわけだが。つまり売国!

 

つまり米国の意を受けた岸田派による安倍派潰しという自民党内権力闘争な訳だが、それにしては安倍派はほとんど負け戦ばかりして後退につぐ後退をして安倍派は解体に近い状態になりつつある。

これまでも自民党内権力闘争はいくつもあった。歴代首相や首相になれなかった有力代議士らの闘争は政治小説に何度も書かれている。例えば戸川猪佐武の「小説吉田学校」とか田中角栄や福田赳夫らの確執、竹下登と小沢一郎等々、ほんとのところは分からないが裏ではかなりどす黒い闘いが行われてきたに違いない。

そういう点から安倍なき安倍派は攻める岸田にどれだけ抵抗したのだろうか。

安倍派の抵抗の姿を知りたいものだ。もしかすると坊ちゃん政治家ばかりで攻められるのに疎いひ弱な政治家の集団だったのだろうか。それは数年後にならないと裏話は出てこないのだろうか。

 

表面的には安倍派は何の能力もない政治力もない岸田にやられっぱなしなのである。岸田の力は只々背後にアメリカを背負っているということだけだ。

私は岸田が安倍派幹部に直接ヒヤリングするとなった時、ある想像をしてみた。非公開なら安倍派は岸田に反撃できるはずだ。

つまり、「裏金問題は安倍派だけの問題ではない、お前自身もお前の派閥も同様な違法行為をしているではないか。安倍派を追い詰めるなら、我々にも考えがあるぞ。」と岸田を逆に責めてもよかった。

こういうのが権力闘争ではないのか。わたしならそうするが、安倍派幹部はそうしなかったようだ。それが不思議なのである。いつ反撃をするのか?世耕前参院幹事長らに党籍はく奪処分を迫るという。これは事実上の死刑宣告ではないのか。それでも安倍派の他の議員は嵐の過ぎるのを待っているだけなのか。彼らの中から反撃の声が聞こえてこない。昔なら「フィクサー」を使ったのだろうが。

 

フィクサー児玉誉士夫

例えばウクライナ・ゼレンスキー大統領は先般最高司令官のザルジニーを罷免した。ザルジニー総司令官との路線対立がありしかも次期大統領の声も上がっていたからゼレンスキーは馘にしたのである。マスコミはそれをみて、ザルジニーはクーデタを起こすかもしれないと「期待」したのである。

こういうものが権力闘争というものだろう。中国の習近平らを見れば日々権力闘争ではないか。

 

それなのに安倍派からはクーデタを起こすとか党から集団離脱するという動きが全然見えない。だから腑抜けの数ばかり多い肥満で動きが鈍い安倍派を与しやすしと見たうえで攻撃につぐ攻撃を岸田はしているのだ。

安倍派としては口先だけでも岸田派をおどすべきなのである。岸田の悪をばらすとか集団離脱するとか新党を作るとか…。しかし、そんなことはできるわけがない党を離れれば当選もおぼつかなくなると足元を見られているわけだ。これじゃ最初から安倍派は負けている。

 

最初にも言ったように安倍派なんてどうでもいいんだ。しかし、最低・最悪・売国岸田にいいようにやられている安倍派つまり岸田に「正統性」がないのに安倍派がやられていることに腹が立つのである。支持率最低でもにやにや薄笑いを浮かべてアメリカに阿(おもね)るのは、次期の首相も続けられるという胸算用を岸田はしているからだろう。総選挙で惨敗しても下野するまでは至らないと踏んでいるはずだ。

 

こんな野郎に二期目の首相などさせてはならない。そのためにも安倍派の「権力闘争」を期待するのだが。

まあ安倍派を腑抜けにするために岸田はアメリカの意を受けて安倍元首相暗殺という大罪を犯した(私の妄想、真実に近い妄想!)のだから、安倍無き安倍派に期待するのは無理なんだろう。