ウクライナ戦争開始して2年が経ったのだ。アメリカは当初ロシアをウクライナ戦争に引きずり込んで、泥沼化すると言われていた。もちろんアメリカはそんなことは言っていないが、当時はそういうアメリカの意図が見え見えだった。
英米NATOは8年かけてウクライナ兵士を訓練し、最新鋭装備を施し、ウクライナ軍を強力にして、ドンバス地域の住民をこれまで以上に殺戮を繰り返そうとしてロシアにウクライナ侵攻を仕掛けた。開戦後も最新の武器や弾薬をウクライナに送り込み、世界各国による経済制裁を強力に行い、戦闘から経済からロシアを追い込めるとネオコンは踏んでいた。
しかし、その計画はほんのわずかの間に絵に描いた餅になり、圧倒的な軍事力によりウクライナ軍は崩壊し、経済制裁も逆に西側諸国を苦しめた。
そういう2年間だった。
「芳ちゃんのブログ」という優れたブログが戦争が起きた理由と開戦時の要約をしている。
「2014年のマイダン革命の直後、ウクライナ東部のドネツクおよびルガンスク両州のロシア系住民は住民投票を実施し、ウクライナ政府からの独立を宣言した。それぞれの州は「ドネツク人民共和国」および「ルガンスク人民共和国」と称した。国際社会からは未承認の両国の住民はキエフ政府軍による執拗な暴力に見舞われ続けた。ウクライナ政府はロシア語を公用語から排除し、年金の支給を停止した。そればかりではなく、非戦闘員に対する無差別な武力攻撃を繰り返した。両共和国政府の要請を受けて、住民の安全を確保するために、ロシアは、2022年2月24日、ウクライナへの軍事侵攻を開始した。これを受けて、西側は今までに課していた経済制裁に加えて新たな制裁をさらに付け加えた。これらの経済制裁の中核的な目標はロシア経済を弱体化し、プーチンの国内人気を低下させ、最終的にはプーチン政権を退陣に追い込むことにあると喧伝された。(後略)」
そして2年間の動きも芳ちゃんのブログは次のように書いている。
「2022年から2023年の2年間、世界はロシア・ウクライナ戦争によってすっかり捉われていた。西側のメデイアは、連日、戦況を報じた。もちろん、ある事、ない事の両方だ。だが、大量の戦車や武器が西側から送り込まれたにもかかわらず、昨年の6月から鳴り物入りで始まったウクライナ側の大攻勢は何の成果も見せずに終わった。西側の企業メデイアは決まったようにロシア側の劣勢を報じてきた。だが、対ロ政策の根幹を成していた西側による経済制裁は効き目が現れてはいない。皮肉なことに、ブーメラン現象が起こった。対ロ経済制裁を課した西側の経済こそがエネルギーコストの急上昇やインフレに見舞われ、今や、低迷している。ヨーロッパ経済の牽引役であったドイツは急速に脱工業化しつつあると報じられている。西側は完全に手詰まり状態に陥っている。これらの状況を「ウクライナ疲れ」と形容する向きもある。
ほぼ2年が経過し、このロシア・ウクライナ戦争のもっとも大きな皮肉は、西側はロシアを弱体化することには成功せず、実際には自分たちの経済を潰しているという現実にある。」
また次のようにも書く。
「ロシア・ウクライナ戦争は1カ月後の2月24日には満2年となり、いよいよ3年目に入る。ウクライナ側はすでに人的資源や武器弾薬を使い果たし、これまでふんだんに支援を行い、ウクライナの生命線であった欧米各国は、今や、「ウクライナ疲れ」に陥り、支援の継続が危ぶまれている。西側の政治家やメデイアはそれぞれ異なる理由からそのことを認めたくはないようであるが、実質的にはウクライナの敗北だと言えるのではないか。現実を直視しない、この宙ぶらりんの状態は11月に予定されている米大統領選挙までは続くのかも知れない。
代理戦争の戦場となることを選んだウクライナでは、数多くの若者を戦死者として失い、停戦、あるいは、和平を模索しなければ、さらなる消耗を強いられ、国家は崩壊する。国家の基盤である国民の生命を守ろうとはしない時、国家は内部から崩壊する。夫や息子を失い、家屋は破壊され、何百万人もが、主として妻や子供たちが難民として国外へ逃れた。ウクライナの人口は急激に減少した。政治家が何らかの和平策を探らなければ、この趨勢は悪化の一途を辿ることだろう。歴史の中で今まで見てきた状況と同様な事態がまたもや繰り返され、最大級の苦難が一般庶民に課される。
ロシアとウクライナのどちらが勝者になろうとも、数多くの死者を出し、それでも戦争を継続しようとするのはもはや狂気そのものだ!
戦争を主導した政治家やその支持者たちはこの紛争から富を成して、停戦となった暁には国外へ逃避し、優雅な生活を送るのであろう。噂によれば、ゼレンスキーや彼の家族の米国への移住のための書類はすでに準備が完了しているという。
ダグラス・マックレガー元大佐の最新のコメントによると、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナ紛争が終わったら、「キプロスやイタリアの邸宅のひとつに、あるいは、フロリダに辿り着くだろう」と言い、「この紛争はすべてが詐欺であり、ウクライナ人は米国に搾取されている」と付け加えている。」
(引用終わり)
もうウクライナはロシアに負けたのである。
にも拘わらず、今日のニュースはウクライナ人が国のために更に戦うんだと語る銃後の若い妻を映し出す。当然その隣にはウクライナ治安機関の職員がいるはずだが。
そして、今ウクライナ軍には砲弾がない、武器がないと「日本のテレビ」が(ウクライナテレビじゃない)伝える。つまり、戦争をもっと継続させるために砲弾が必要なんだ、砲弾が不足しているから負けているんだ、とウクライナ国防省の宣伝員のような口調で「日本のテレビ」が伝えるのだ。
狂っているとしか言いようがない。
「芳ちゃん」が書いているではないか。
「代理戦争の戦場となることを選んだウクライナでは、数多くの若者を戦死者として失い、家屋は破壊され、何百万人もが、主として妻や子供たちが難民として国外へ逃れた。ウクライナの人口は急激に減少した。…ロシアとウクライナのどちらが勝者になろうとも、数多くの死者を出し、それでも戦争を継続しようとするのはもはや狂気そのものだ!」
日本のテレビはウクライナ国民の苦しみを理解して、伝えることを放棄して、ゼレンスキーの代理として戦争を鼓舞する側に回る。
その日本のテレビ局の意図はもう一つある。ウクライナ復興のための支援の正当化だ。もうジャーナリストの役割などゴミ箱に捨ててしまった。ウクライナ復興のための支援は全て「戦争継続」のために使われるのだ。つまり間接的にウクライナ兵士を戦死させるために使われるのである。日本のテレビ局特派員に「良心」というものはないんだろうか。
つまり、ウクライナ戦争開始して2年も経つのに、彼らジャーナリストは未だに何も学んでおらず、英米ネオコンの走狗のままなのである。
バカ者はペンタゴンにもいると「芳ちゃんのブログ」は伝えている。
「元CIAのアナリスト、レイ・マクガバン氏は、米国大統領選挙が近づいていることから、バイデン政権はウクライナ紛争で負けていないように見せる方法を必死に模索していると想定した。
ペンタゴンやホワイト・ハウスにはこんな馬鹿者がいる。
「いいですか、大統領閣下、ロシアに対してわれわれが本気でビジネスをしていることを示す唯一の方法は小型核兵器のひとつを使用することです。広島に落とした原爆の10分の1くらいの大きさです。だから、それを使用すれば、彼らは戦争をやめて、私たちは選挙にも絶対に負けることはないでしょう。そうすれば、残りのことに対処することができるでしょう」
とマクガバンは言った。
彼によれば、核の選択肢を検討するこのシナリオは「起こり得ること」であって、2024年の大統領選挙で敗北することを避けるためにはワシントンDCにいる権力者たちが考えるかもしれない「唯一の解決策」だという。
2024年11月の大統領選では民主党にとっては前回の選挙以上に苦しい選挙となると多くの専門家らが予測している。つまり、前回のような不正選挙だけではこの大統領選には勝てないだろうと・・・。民主党がどうしても勝つにはウクライナで核を使用し、米国がロシアに勝つしかないとの結論に至れば、核兵器の使用はがぜん現実味を帯びて来る。常識的にはあり得ない選択肢ではあるが、選挙に勝つという政治的な命題の前で意思決定者ははたして正気を失わずに、常識的な判断を下すことができるのであろうか?政治が狂気に走った事例は歴史上たくさん存在する。
米国が核兵器を使えば、ロシアも核兵器で応酬するであろう。こうして、核大国間の核戦争が始まる。小型弾頭が巨大な弾頭にとって代わられるのにどれほどの時間を必要とするのだろうか。」
(引用終わり)
恐ろしい話である。しかし、ここにはウクライナ戦争が民主党が大統領選にどうしたら勝てるのかという話に矮小化されている。彼らにはウクライナで何十万人も兵士が死んだなどどうでもいいことであり、ロシアを潰すことそして大統領選で勝つことしか頭にない。そんな馬鹿げたことのためにウクライナ国民は死に、アメリカの代理人であるゼレンスキーはそいういう無意味な大義の無い戦争をいまだ武器よこせ、砲弾よこせといって戦争を遂行しようとしているのだ。
先日櫻井よしこが馬鹿げたことをツイートしたらしい。
「あなたは祖国のために戦えますか。多くの若者がNOと答えるのが日本です。安全保障を教えてこなかったからです」
今ウクライナの若者は祖国の為に戦っているのだろうか。ウクライナの若者はアメリカの代理として無意味な戦いをしているのである。
祖国をゼレンスキーが代表して、ゼレンスキーがアメリカの代理としている国を「祖国」として戦うべきなのか。
櫻井よしこはウクライナについては何の関心もない。関心があるのは台湾有事だ。そのときに若者を戦わせるために「あなたは祖国のために戦えますか」という誤魔化し、嘘話をしているのである。
櫻井よしこからすればウクライナ復興会議で日本が何十兆円の支援をするのは当然なことというに違いない。それはアメリカの指示・命令だからだ。
アメリカの命令になぜ日本は縁もゆかりもないウクライナ支援に従わなくてはいけないのか。
それはいわばアメリカというやくざの「みかじめ料」だからである。
台湾有事つまりその後日本への侵略という危機にアメリカに助けてもらおうという用心棒代なのである。しかし、伊藤貫氏もいうように台湾有事でもアメリカは日本を助ける気などない。アメリカはウクライナでも米軍を一切出すつもりがないように、日本のために中国軍と本格的に戦う気などない。
しかし、バイデンやエマニュエルに、ウクライナ支援金を出さないと台湾有事で助けないぞと脅かされて何十兆円もの「みかじめ料」を要求されているのである。
「あなたは祖国のために戦えますか」という櫻井よしこの甘言に騙されて、「祖国のために戦うぞ」となればウクライナ国民の二の舞となる。
このウクライナ戦争2年間でこういう言葉に簡単に騙されないということも学んだと言えるのである。
いま直ちにやるべきことは停戦交渉だ。まずテーブルに着くことだ。ウクライナも馬鹿げた要求などせずに。
日本は本来停戦のために外交努力をすべきだった。
それなのに岸田は日本を戦争当事国にしてしまった!
台湾のために?
侵攻直後に有本香らはこういう馬鹿げたことを言っていた。
今はどう思っているのだろうか。今でもプーチンはパーキンソン病だとでも。
証言記録
— commcommⅢ (@commcomm_r02) February 20, 2023
2020年3月3日虎ノ門ニュース
有本香氏
>プーチン氏はパーキンソン病が進んでおり、まともな判断ができない
>権力はあるので周りはプーチン氏へ進言することができない
この1年みていてプーチン氏がまともな判断ができないとは思えないのだが・・・ pic.twitter.com/ZfOl5aKxKK
工作員ナザレンコ・アンドリー
2022年3月3日 虎ノ門ニュース
— commcommⅢ (@commcomm_r02) February 18, 2023
ナザレンコ・アンドリー氏
有本香氏
『「アメリカがこの戦争を招いた」「アメリカがこの戦争を煽った」は嘘です』 pic.twitter.com/BDRQpwp8R8
上念は今?
2023/05/05 虎ノ門ニュース
— commcommⅢ (@commcomm_r02) May 21, 2023
>🇷🇺が仕掛けてきたのは「戦争」です
>🇺🇦は自衛権を行使しているだけ
2022/02/24までの経緯を理解していない人の解釈はそうだろうね pic.twitter.com/lI4VzV4TQ9