米司法省のロバート・ハー特別検察官は、バイデン米大統領の副大統領時代の機密文書持ち出し事件の捜査で、大統領を刑事訴追しないと結論づけたという。

 

 

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バイデン大統領の「記憶力低下」に米司法省がお墨付き、訴追見送りで

米司法省のロバート・ハー特別検察官は2月8日、バイデン米大統領の個人事務所や私邸から機密文書が見つかった問題の捜査で、大統領を刑事訴追しないと結論づけた報告書を発表した。

現在81歳のバイデン大統領は「高齢と記憶力の悪さ」のため「意図的に文書を保持した」という主張で、彼を有罪にするよう陪審員を説得するのは難しいと、この報告書は述べている。

これにより、バイデン大統領は、自身の機密文書の取り扱いについて刑事責任を問われないことになった。

 

昨年、司法省の事情聴取に応じた大統領は、自身の副大統領としての任期がいつ始まり、いつ終わったのかを忘れており、単刀直入に「私はいつ副大統領ではなくなったのか?」と尋ねたという(バイデン大統領は、2009年から2017年までオバマ元大統領の副大統領を務めていた)。

司法省の報告書はさらに、バイデン大統領がオバマ政権末期の2017年1月に、国立公文書館の職員にバインダーにまとめた書類を渡したことを「まったく覚えておらず」、それらの文書に機密情報が含まれていたこともまったく覚えていなかったと指摘している。

(引用終わり)

 

特別検察官はバイデンを無罪に持ち込むために苦肉の策として、バイデンがボケ老人だから無罪としたのだが、それは確かに事実であるから、バイデンは認知症だということを公に認知してしまった訳だ。しかし、それは大統領不適格だというレッテルを張ったのと同じだ。

 

困ったのはバイデンだ。認知症を否定すれば大統領を続けられるが、機密文書持ち出し事件は有罪となってしまう。認知症を認めれば大統領職に不適格の烙印を押されてしまう。

 

もうバイデンが認知症なのは民主党も含め、世界の全ての人々が知っていることなのだが、どうしてもバイデンに大統領職を続けてもらいたい勢力は、公には認知症とは認めない。

しかし特別検察官は切羽詰まって認知症を認めたわけだ。

 

そこでバイデン。

「私の記憶力は問題ない」とか「私は高齢だが、自分が何をしているか分かっている」とか「大統領になってから私がやってきたことを見てほしい」と怒りを露わにして記憶力に問題はないと強調したようだが、もっと強力に説明できる理由を言えばよかったのだ。

 

「私は今でも文字は読めるっ!」

とね。

 

   バイデン必需品プロンプター

バイデンが忘れたり、間違えたりするのは常に台本が無いときのことだ。

正式な記者会見や発表の際はそんな間違えはしない。きちんと台本を読んでいるからだ。

これまでも台本を読み、今後も台本を読み続ける。ネオコンらが作った台本に従って政治を行う。

だから「私は認知症だが、文字が読める!台本が読める!だから大統領職は立派にこなせる!」

と叫べばよかったのだ。

これは笑い事ではない。

世界で少数のトップリーダーを除いてほとんどは台本を読んでいるだけだ。

 

バイデンの次に典型的なのは我が日本の首相岸田文雄だ。

彼も台本なしにはなにも言うことができない。そしてそれが真の闇勢力が岸田を評価する能力なんだ。

習近平だって台本がないと発言できないだろう。

 

台本がなくて語ることが出来る指導者の一番は、ロシアのプーチン大統領だろう。

プーチンが何を語るのか、聞く側は固唾をのんで見守る。

今回アメリカのタッカー・カールソンがプーチン大統領に単独インタビューを試みた。

今YouTubeで出回り始めている。

 

 

ウクライナ戦争の真実が語られ、タッカー・カールソンを通じてプロパガンまみれのアメリカに伝えられるのである。

もしかすると、タッカー・カールソンは逮捕されるかもしれない。ロシアの工作員として、売国奴として。そうなればまたアメリカ国内は大騒動となるだろう。トランプにとっては有利になる。

 

それにしてもこのタッカー・カールソン。岸田に単独インタビューなんて申し込まないよな。

官房の誰かが書いた台本を聞いたって何の意味も何の得もないから。

 

因みに、昔記事に書いた原稿をめぐる笑い話・再掲

 

まずは昔の社会主義国のジョークから。

① チェコの大統領ノボトニーの演説の報道から。

「ワッ、ハッ、ハッ……と、最後に同志ノボトニーは原稿を見ずに笑った。

 

② 1967年フランス大統領ドゴールがワルシャワ空港に着いた。国家元首のエドワルド・オハブが延々と歓迎演説を読み上げる。次にドゴールが、全く原稿なしに、例の荘重な文体で朗々と演説する。

一人の党幹部が同僚に耳打ちした。

見ろ、あの将軍、字が読めないらしいぞ

(「スターリン・ジョーク」河出文庫より)

 

昔の社会主義国では、大統領ですら演説では原稿を読み上げるのが当たり前だった。

いや、原稿しか読んではいけない、つまり勝手な発言は許されないのであった。

チェコの大統領ノボトニーに許されていたのは「笑う」ことだけだった。

また、ポーランドの共産党幹部にとっては、演説は原稿を読み上げることが当たり前であり、原稿を見ずに演説するということは、文盲を意味していた。

だから、ドゴールが原稿を見ずに演説したことに「大統領なのに字も読めないのか」と驚いたのであった。

今は日・米の大統領・首相が台本しか読めないことを国民は知っているのに知らない素振りをしている。